コラム・エッセイ
越天楽の舞を見ながら♪
随想 猫の目 吉原 雍《遠石八幡宮の春季例祭》
この冬は一昨日まで寒かった。ところが昨日から急に暖かくなって「もう冬物はしまってもいいみたい」と女性たちの話す声がした。
本当に、どんな風の吹き回しかね。(笑)ゴビの砂漠からの黄砂も少なさそうで、久しぶりに雲一つない青空が広がった。
色々と神頼みしたい話も溜まってきたし(笑)、昨日は八幡様の春季例祭に参列させて頂いた。
《禁じられた遊び》
その話の前に、小学生のころの僕の思い出話を一つ。
ある日たぶん100円くらいもらって、僕は一人で遠石八幡様の縁日に来て、屋台でおもちゃのピストルと紙火薬を買った。
何十発も連続してパチパチと発射音だけを出すピストルだが、僕が欲しかったのは紙火薬。
当時の悪ガキの間では手製のピストルに火薬と弾丸を込めて、何かめがけてバーンと撃つ「危ない遊び」が流行っていた。
それが何の目的だったか…戦争ごっこの武器だったか、カッコ良さを求めてだったか、思い出せない。
とにかく、それ用の紙火薬を購入した僕は、暗い夜道を一人で歩いて帰った。この一連のドキドキワクワク冒険をその後僕は時々思い出した。
そもそも、いつも遊んでいた戦争ごっこに使うはずもない「危ないピストル」を密造する後ろめたさ。
親に黙って、それ用の火薬を大人の屋台で買う後ろめたさ。暗い夜道を一人でたどる心細さ。
2、3日がかりで作るピストルの品質の不安定さ。やっと完成しても実射する際の危険さ。
結局、僕か誰かが手や顔に火傷して、この遊びは中止したが、遠石の祭りと言えば思い出す。
《さて、例祭は》
大神様をお迎えし、遠石の里の山海の珍味を捧げ、人々の幸福、五穀豊穣を共に祈り、神楽舞を奉納する古式豊かな伝統の式典。
黒神直大宮司の采配で式はいつも通り厳かに進行し、最後に「天皇陛下御即位三十年」と「両陛下ご結婚六十年」の良き年をお祝いして一同で国歌を2度斉唱し、万歳三唱を捧げた。
思えば60年前、お二人が結婚された日、僕は徳高の校長室かどこかのテレビで中継を見た。
女生徒たちが嘆声を漏らす中、僕も美智子皇后の美しさと気品に、息を呑んだ記憶がある♪
昨日はさらに別室で、両陛下の歩みを記録したビデオを拝見し、改めてお二人の「平和と国民第一」の奉仕の歴史に心を打たれた。
来月から始まる令和の時代も、どうか平和で幸福な世になるよう祈りたい♪
(ギャラリー三匹の猫)
