コラム・エッセイ
サッカー・ブラヴォー♪
随想 猫の目 吉原 雍《日韓合同大会とジダンから20年》
僕は当時フランスチームのジダンの「男らしさ、母思い」が好きだった。
チュニジア移民の彼は心ない相手選手が「母に対して人種差別的な言葉を吐いた」のに怒って強烈な頭突きをやり、レッドカードを食らっていた気がする。
あの暑い夏、僕はジダン見たさで徳山から韓国に出かけた。結局会えなかったが思い出は懐かしい。
今回の開催国カタールの街頭に、その頭突きシーンの5メートルの巨大な銅像が、飾ってあるらしい♪
人権無視で悪名高いカタールに、ジダンの人権頭突き像は美しきブラックユーモアだね。
《カタール大会》
去年の東京オリンピックの汚職、談合事件は今や世界のスポーツ史の大汚点。
だが20年前の日韓合同ワールドカップにも金銭がらみの黒いうわさがあり、結局2カ国合同になった気がする。
さらに残念ながら今回のカタール開催にも利権まみれ、おカネまみれの背景があるらしい。
その象徴が「過去大会の4回分」に匹敵する総額30数兆円の準備費と言われる。
カタールから石油と天然ガスを仕入れる諸外国は触れたがらない。
だがそのカネでカタールは、今大会のために空港、道路、地下鉄、ホテル、競技場などを造った。
その巨大工事には中国はじめ世界の巨大企業が参加した。
現場工事は東南アジアの出稼ぎ労働者の仕事だった。
だが死者数千人を出したとされる過酷労働や、賃金不払いなど、人権無視の超劣悪環境だったと問題視されている。
スポーツは素晴らしい文化だが、華美で過大なおカネがついて回る現状は何としても断ち切ってもらいたい。
《ドイツ、スペインに勝った♪》
それはさておき、ニッポンが一次リーグでドイツとスペインに勝った。
良かったね、うれしいよ♪
インタビューでベテランの長友選手が「ブラヴォー(=素晴らしい、バンザイ)」と叫んだのも良かった♪
余談だが先日、周南市文化会館で「テノール錦織健とソプラノ森麻季」のヂュオリサイタルが素敵だった。
僕がコロナ用マスクをずらして「ブラヴォー」と叫んだら2人もうれしそうに手を振ったよ♪
《次はクロアチアだ》
さて、このエッセーが出るころは決勝トーナメント1回戦・対クロアチア戦の最中かな。
以前僕も旅した旧ユーゴスラビアの国で、街には内戦の銃弾跡が残っていた。
失意の三浦カズが1年移籍した国、アドリア海に面した美しい国♫
さあ、もう1回、皆でブラヴォー叫ぼう。
走れ〜打て〜ニッポン。
(ギャラリー三匹の猫)
