2021年11月30日(火)

トップインタビュー

健康に良いラジウム温泉、もっとPR

割烹旅館 芳山園社長 田村和一さん(88)

PROFILE

たむら・かずいち
1933年周南市生まれ。桜田中卒。53年に田村製材所創業。61年、割烹旅館芳山園開業。
40年以上にわたり民生委員、76年から今年3月まで周南市交通安全協会湯野支部長を務めた。

湯野温泉は、湯田、湯本、俵山、川棚と同じく防長五湯に数えられます。開業から60周年を迎えた芳山園は、湯野を代表する温泉旅館として知られていますね。
 おかげさまでこれまで多くの方々にご利用いただき、現在も年間4万人のお客様にお越しいただいています。夜市川のせせらぎが聞こえる露天風呂、ひのき風呂の内湯、家族湯などの入浴施設、日本庭園を眺めながらくつろげる客室、戸田漁港で獲れたタコを使った「タコ釜めし」など、お客様が色々楽しめる旅館を目指してきました。
旅館を始めたきっかけは何ですか?
 湯野で元々製材所を営んでいて、木材の販売先の人から「旅館をやってみないか」を勧められたことです。当時は高度成長期で、これから温泉を訪れる人が増え観光業が盛んになると思い開業しました。当初は500坪ほどの敷地でしたが、周囲の土地を購入しながら増築を繰り返し、今では宴会場、大浴場などを備え2,500坪ほどの広さになりました。
湯野は温泉地として古い歴史があります。
 1700年前に神功皇后が湯野に立ち寄り、熱を出した皇子を温泉で治したなどの伝説がありますが、戦前まで温泉施設は、大阪から来た小松松三郎さんという方が開いた「元湯小松」があるだけでしたね。戦後、小松さんに縁のあった方が旅館を建てられて、温泉地としての形がスタートし、私が始めた時は4軒の旅館が営業していました。最盛期には10軒の旅館が軒を連ねました。
温泉客の呼び込みに力を入れるなか、昨年の新型コロナウイルスの感染拡大で観光業は大きな打撃を受けました。現在、感染状況は落ち着いていますが、今後をどう見ていますか。
 半減したお客さんが元のように足を運んでくれるまでには、時間がかかると思います。集客では今まで以上に温泉の魅力を発信していかなければならない。

 湯野は含弱放射能硫黄泉という珍しい泉質で、トロっとした柔らかな湯が評判です。人々の健康への関心が年々高まっていることを踏まえ、美肌や血行促進に効果があり神経痛や皮膚病にも効くラジウム温泉の良さをもっと宣伝したいと思います。リピーター、湯野温泉のファンが増えて、何度も足を運んでもらうことが大事ですね。
近々、新しい入浴施設を作られると聞きました。
 芳山園の敷地内に400坪の温泉センターを作る予定です。気軽に入浴できて、ついでに食事も楽しめるような施設をイメージしています。近くの道の駅「ソレーネ周南」に立ち寄った方がここまで足を延ばすことで、にぎわいと活気が生まれればうれしいです。
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