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経済 : 下松市のニュース
光洋金属防蝕の“チェーン”五輪で金銀獲得! 自転車競技・スポンサー契約も
経済下松市山口県下松市西豊井のメッキ処理会社、光洋金属防蝕(清見原和則社長)が手がけた自転車用チェーンが、2020東京五輪の女子自転車競技での金銀両メダルの獲得に一役買った。同社の高い金属メッキ処理技術が世界に証明されたことで注文が急増し、工場は活気づいている。
メダル獲得の舞台はオムニアムという4種目競技。金がアメリカのジェニファー・バレンティン選手、銀が日本の梶原悠未選手で、2人が乗った自転車には、サビを防ぐ無電解ニッケルメッキ、滑りをよくするテフロンメッキが施されたチェーンが使われた。
同社は新幹線車両のアルミ素材部品、計測器用部材などのメッキ処理を手がけ、自転車用チェーンは2020年から本格化。自転車用パーツ国内最大手のシマノに納入し、主に70万円から100万円の高価格帯のスポーツバイクに採用されている。
2020年秋に、シマノと取引がある関西のチェーンメーカーから通常とは異なる形状、大きさのチェーンメッキ依頼を受けたが、五輪競技のことは何も知らされなかった。秘密裏に進められたこともあり、同社がメダル獲得の連絡を受けたのはオリンピック終了後。清見原社長(70)は「スポーツ自転車のチェーンを手がけているが、オリンピックに関わるとは夢にも思っていなかったので本当に驚いた」と話す。
オムニアムはバンクのあるトラックを回って、7.5キロ、20キロの決められた距離を走りゴールの順位を競う。競技自転車にはブレーキが無く、車輪の回転と制動はペダルと後輪をつなぐチェーンが担うため、チェーンの性能が競技成績を左右する一因にもなる。金銀獲得は同社のブランド力強化につながった。
梶原選手は現在、ヨーロッパ遠征中。オリンピックがつないだ縁で同社はスポンサー協力を申し出て、100万円を支援した。3年後のオリンピック出場と、今後の一層の活躍が期待される。梶原選手が出場するレースでは力強いペダルの回転と、後輪に伸びるチェーンに注目したい。
