2025年11月01日(土)

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経済 : 周南市のニュース

徳機の橋崎課長が後藤清太郎賞 発電所の圧力容器で高い技術力

  • 表彰状を手にする橋崎課長

  • 高い溶接技術で作られる圧力容器(徳機提供)

 周南市の圧力容器メーカー、徳機(岡田哲矢社長)の品質保証部の橋崎光治生産技術課長(61)が、火力原子力発電技術の発展に貢献した技術者を称える後藤清太郎賞を受賞し、10月29日に東京で開かれた火力原子力発電大会の席上で表彰状を受け取った。同社からは初の受賞。

 この賞は、大正から昭和、平成にかけて旧逓信省、三菱重工などで火力原子力発電の行政、技術向上に大きな功績を残した後藤清太郎氏の白寿を記念して1991年に創設。発電所や発電機器メーカーに15年以上勤務し、発電設備機器の製造、溶接、検査技術の向上と信頼性確保に優秀な成績を収め、他の模範になる技術者を表彰する。今年は全国で10人が受賞した。

 橋崎課長は防府市出身で宇部高専機械工学科を卒業後、1980年に同社入社。一貫して圧力容器の製造、検査、溶接設計に携わり、主に発電設備を構成する圧力容器では関連法規、規格に適合した溶接設計の製品を発電所に納入。発電プラントの安全稼働に貢献してきた。

 圧力容器は、仕入れた鋼板を曲げて円筒状にし、つなぎ目を溶接。両端をドーム型、台形の鏡板と呼ばれるふたを溶接で取り付けるが、圧力、高温に耐える高い溶接技術が要求される。

 溶接管理技術者1級を保持し、発電所運転後の腐食や劣化での補修工事では的確にアドバイスし、社内外で厚い信頼を得ている。課長として全体をコントロールしながら、後進の育成に尽力している。

 橋崎課長は「当社が手がけた容器が高く評価され、技術者冥利に尽きる。これからも顧客のニーズを丁寧に聞いて設計意図を把あくし、安全最優先で製造に取り組んでいく」と喜んだ。

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