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地域 : 光市のニュース
安全でおいしい水を 次世代に
地域光市光市の新しい水道局長に局次長兼業務課長の宮崎英博さん(58)が就任した。市内だけでなく周南市熊毛地域にも上水を供給する光市水道局の課題や今後の展望を聞いた。
(聞き手・山上達也)
―就任のお気持ちからどうぞ。
宮崎 蛇口をひねればきれいな水が必要な量ほど出るという、市民との当たり前の信頼関係を持続しなければなりません。安全と安定という2本の柱を持続し、効率的、効果的な水道事業を進めます。
―7月に通水した島田川工業用水道から年間約9千万円の収入があるそうですね。
宮崎 島田川工業用水道は市の事業で、水道局は年間約2600万円の取水業務費を見込んでいます。企業努力で純利益が出れば水道事業の安全と安定の財源にできます。
―当面、水道局の課題は何ですか。
宮崎 一昨年に「水道事業ビジョン」を策定しましたが、主要施策の「水安全計画の作成と実践」「財源の裏付けのある施設整備計画」「災害などの対応計画」の確実な実行が課題です。
―前局長の福島正さんからはどんなことを学ばれましたか。
宮崎 水道マンとしてのプライド、水道職員の自覚、水道事業に対する愛着ですね。
―プライドとは?
宮崎 市民のライフラインを守ること。コロナ禍でも一人一人が手洗いやうがいを徹底し、水道を絶対に止められないと職員約40人に周知しています。そこがプライドです。
―大きな柱ですね。
宮崎 福島前局長の役割を私一人で埋めることはできません。水は売るのではなく給水サービス。その良し悪しは「人」です。自己を磨くことで職員一丸となった質の高い給水サービスができます。
―「職員一丸」の例はありますか。
宮崎 技術職であれ事務職であれ、男性職員であれ女性職員であれ、災害時には職員全員が給水などの緊急対応ができるように内部研修をしています。
―光市の水源は島田川の伏流水。全国的に珍しいのでは?
宮崎 川の伏流水が水源の水道は全国でも4%だけです。近年は汚い水を飲める水にしたり海水を真水にする技術が向上しましたがコストがかかります。原水がきれいということは安い料金の維持につながります。
―職員手づくりの「水道まつり」も定着しましたね。
宮崎 外部に依頼するのではなく、行事の立案から準備、運営、後始末まですべてを職員全員の手づくりでやってきました。
―職員にとって貴重な機会になりますね。
宮崎 そうです。まつりが終われば若い職員の成長を実感するんです。職場全体の親ぼくや思いやりが生まれるし、いろんなものを生産してくれます。
―市民へのメッセージをどうぞ。
宮崎 島田川の伏流水が水源の光市の水道は市民全体の財産。次の世代に引き継げるように、今やるべきことや課題を先送りすることなく取り組んで、安全でおいしい水を守っていきます。
プロフィール
1962年生まれ。光井小、光井中、光高卒。中学では野球部、高校ではラグビー部で活躍した。高卒で市役所入りし、教委学校教育課、税務課固定資産税係を経て人事交流で水道局に移り、経理係長、浄水係長、業務課長、局次長を務めた。
趣味はゴルフと光井の県スポーツ交流村で週2回取り組んでいる筋トレ。座右の銘は「何が正しいかではなく、何が大切かを考えろ」。妻、妻の母と虹ケ丘で暮らす。長男は自衛官、長女は五洋建設の技術職。
