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【光市】全国のこいのぼり、小周防で一堂に 三和技研工業が受け入れ
地域光市山口県光市小周防の産業廃棄物処理業、三和技研工業㈱(三條佳恵社長)が家庭で使わなくなったこいのぼりを回収し、敷地内で泳がせている。4月末まで募集中で、5月末まで見ることができる。
この取り組みは1993年ごろ、地域の人に見て楽しんで欲しいとの思いからスタート。当初から5匹ほどが空にたなびいていた。2021年、22年に贈られて、こいのぼりが急増し、現在は北海道から鹿児島県まで、全国から寄せられた400匹が気持ちよさそうに泳いでいる。
送られてきたこいのぼりは必ず一度は泳がせ、小さいサイズのものは一列にして金網に結んでいる。山中にたなびく姿は壮観で、桜が咲くこの時期は色とりどりの見事な鯉を鑑賞できる。
同社は1984年に広島県の呉市で創業。1993年に小周防で安定型最終処分場を開設し、廃プラスチック、金属くず、ガラスくずなどを受け入れている。サッカーコート5面分の2万2千平方メートルに、25メートルプール580個分の35万立方メートルの容量を誇る。
2018年に、環境省が定める環境マネジメントシステム、エコアクション21認証を取得、21年には産業廃棄物処理業として県から優良性評価制度適合の認定を受けた。二酸化炭素排出量の削減を通して持続可能な社会づくりに貢献する。
処分場の見学は随時受け付け、春には敷地内の桜を愛でるさくらまつりを開催。地域に開かれた会社を目指している。三條社長(64)は「雄大に泳ぐこいのぼりには、我々も力をもらっている。これからも続けていきたい」と話した。
問い合わせは同社(0833-77-1942)へ。