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【光市】11月に地域クラブ活動紹介実施 保護者へ送迎の情報提供を 指導者資格取得の補助金は申請0件
地域光市中学校の部活動が地域のクラブ活動に移行する改革が全国的に進められている。
2026年度には休日・平日を問わず部活動を「地域クラブ」へ本格的に移行することを目指す光市。20日に市教育委員会の会議室で「第6回光市中学校部活動改革推進協議会代表者会議」を開いた。
登録団体数は伸び悩むも、試行運行は好評
同市の地域クラブ活動登録団体は20日時点でスポーツ15団体、文化芸術活動8団体、その他7団体の合計30団体が登録。地域クラブの登録追加は8月1日時点の28団体から、バレーボールとダンスの2団体にとどまった。野球の地域クラブはいまだ登録が無い状態が続いている。
今年4月から始まった試行運行では、約1千人いる同市中学生のうち162人が地域クラブで活動。中学生からは「部活でも上手くなれたが、もっと上達できる場所でと思って入った」、「テニスの練習がない日は絵の教室に通っている」、「花展に行って興味を持って華道のクラブに入った」など好評の声が上がっているという。
送迎情報など疑問点解消を
この日は、来年度の中学1年とその保護者を対象に11月30日(土)に光市民ホールで開く「地域クラブ活動紹介」の案を事務局が提案し、反対なく承認された。
一方で、市小学校体育連盟の井上靖資会長は「保護者は送迎を心配している。地域クラブの一覧に情報を加えて欲しい」と要望したが、事務局は「移動手段は協議中で提案できない。検討を進める」にとどまった。スポーツNPO法人ひかりクラブの寺田正示理事長は「検討とはバスを出すのか。保護者の負担は相当なものだ。活動紹介では団体の説明だけではなく、保護者や生徒が疑問に思う点を答えられるよう準備し、保護者にお願いするべき」とただした。
補助金申請は0件
地域クラブの指導者として携わる意欲がある人に対し、新たに公認指導者資格を取得するための費用を補助する「市公認指導者資格取得経費補助金」を4月1日から交付しているが申請はいまだ0件。各部会で意見をもらってより良い制度にしたいと示した。
市中学校体育連盟の浴口努会長は「中体連の大会には市から補助金が出ている。大会は今後も続くが、部活動がなくなれば補助は無くなるのか。大会への旅費や道具問題などの状況によっては指導者をやってみたい人もいる」と話し、事務局は「今後、中体連がどのような大会を開くか動向を見ながら、対応できるよう考えていく」とした。
この日はほかに、地域クラブ活動団体の指導者を対象にした、動画視聴による指導者研修会を12月に2回実施する案が承認された。
会では誰が誰に何の情報をどうやって伝えるのかが何度も話にあがっていた。周知徹底が今後の大きな課題の一つになりそうだ。