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【光】「ありがとう」、そして未来へ 岩田、束荷、三輪、塩田小で閉校式
地域光市光市の大和地区の岩田小、束荷小の閉校式が15日、三輪小、塩田小の閉校式が16日に各校の体育館で開かれた。4校の閉校は大和地区の小学校を統合、4月に岩田小の校舎に大和小を開学する小学校再編の一環。閉校式は卒業式と同じ日に開かれた。
各校とも校長と児童の代表が芳岡統市長に校旗を返納し、市長が式辞を述べ、森戸芳史市議会議長があいさつした。児童によるお別れのことばなどがあり、この日が最後となる校歌を参加者が一つになって歌った。岩田、束荷、塩田小は1874年、三輪小は78年の開校で、31日に150年前後の歴史を閉じる。
岩田小
岩田小(磯部祥生校長)は6年生21人を含めて在校生92人。卒業生は1947年以降だけで2978人になった。閉校式は保護者、同窓生、市議など来賓を合わせて400人が参加した。
磯部校長と6年の中道吏乃さんが校旗を返納。お別れの言葉は6年の生田麻綺さんら各学年の代表6人が舞台に立ち、サツマイモの収穫や全校での鬼ごっこなど楽しかったことを発表した。最後に全校生で保護者席に向かって「ありがとう岩田小学校」と声をそろえた。磯部校長は「ここで育まれた精神は子どもたちの心に生き続けます」とあいさつした。
束荷小
束荷小(福田康子校長)は全校生17人。そのうち大内観爾、水野結菜、宗弘大和さんの3人が最後の卒業生で、卒業証書番号は1587になった。閉校式には140人が出席した。
校旗は福田校長と水野さんが返納した。「お別れの言葉」は全校生で発表。最後の言葉「ありがとう束荷小学校 さようなら束荷小学校」は児童の呼びかけで参加者全員が声を合わせた。4年前から全児童で歌っている「束荷の絆は世界一」の合唱では作曲したマウンテンマウスが登場して児童や同窓生と一緒に歌って盛り上げた。
三輪小
三輪小(片山なるみ校長)は6年生15人を含め児童80人。最後の卒業証書番号は2799になった。閉校式は保護者、住民を合わせて250人が参加。校旗は片山校長と6年の杉原菜寿さんが返納した。
「児童感謝のことば」は6年の河本陽介さんら各学年の代表が舞台に立って呼びかける形式で、「ありがとう三輪小学校」、「未来につなげよう三輪小学校」と全校生で唱和した。片山校長はあいさつで「三輪小はどんな時も地域と一緒に歩いてきた学校だった」と述べた。
塩田小
塩田小(吉田哲朗校長)の児童は10人で、槻舘空さん、松浦かのんさんの2人が最後の卒業生。卒業生は3870人になった。閉校式は児童、保護者、住民を合わせて200人が参加した。
校旗は吉田校長と5年の松浦成海さんが返納した。児童お別れの言葉は、児童全員が石城太鼓の演奏や、神籠石で知られる石城山に登った遠足など塩田小での思い出をはっきりとした口調で大きな声で発表した。吉田校長は、児童に「皆さんは自慢の塩田っ子です。大和小、大和中へ自信を持って進んでください」と呼び掛けた。