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政治 : 下松市のニュース
「廃止する考えない」 温水プールの長期使用中止問題 575人が議会に再開請願書
政治下松市山口県下松市河内の市温水プール「アクアピアこいじ」の天井からさびのかたまりの落下が続き、5月から7カ月も休館が続いている。1日には利用者575人から「早期の使用再開を求める請願」が市議会に提出され、今後の行方に市民の関心が高まっている。経緯と現状、今後の見通しを探った。(山上達也)
改修計画策定に4千万円計上
アクアピアこいじは下松市、周南市、光市の一部事務組合の周南地区衛生施設組合(組合長・国井益雄下松市長)が運営する3市の可燃ごみ焼却施設「恋路クリーンセンター」の隣にあり、同センターのごみ焼却時の余熱で温めた温水をプールに提供している。ごみ焼却施設という迷惑施設建設の地元対策として建てられ、1996年10月の完成から今年で25周年を迎えた。
市施設管理公社(倉掛敏春理事長)を指定管理者に運営し、施設内には25メートルプールと歩行プール、幼児用プール、ジャクジープールのプール室▽トレーニング室▽浴室▽フィットネススタジオ▽多目的ルームがある。
さびのかたまりが落下したのはプール室の天井だけで、ほかの部屋は影響がなかった。同プールで毎年夏に開いてきた子どもたちの水泳教室は、今年は会場を急きょ、周南市久米のスイミングセンター徳山に変更した。
市は8月末から11月まで構造体の調査を約255万円で専門業者に委託。市はこの結果に基づいてプールの存続のための工事を進める考えで、15日の市議会本会議に提案する一般会計補正予算案第9号に「温水プール施設改修計画策定業務費」として4千万円を計上し、今年度と来年度にかけて改修する予定。
3市行政組合議会の論戦注目
一方、請願を提出したのはプール利用者の潮音町の小松美子さんと下谷の下村清一さんで、紹介議員は日本共産党の渡辺敏之、田上茂好両議員。
請願書で「5月に突然使用中止となり、いまだに使用再開の声が聞こえてきません。このまま閉鎖されるのでは?と不安感がよぎります」「引き続き下松の恋路の地で3市のごみを処理するのであれば、地元対策の一つである温水プールの閉鎖は絶対に許せません」と訴え「市民の健康管理と交流を深め、住みよさが実感できる温水プールの早期再開を連署にて請願いたします」と結んでいる。
小松さん、下村さんは「ここが使えない以上、徳山や柳井の民営のプールに行かざるを得ず、とても不便だ」と訴えている。
この問題を担当する原田幸雄地域政策部長は「プールを廃止する考えはない。しかし利用休止が長期間に及ぶ可能性があり、市議会で今後、報告していきたい」と話しており、15日の国井市長の議案説明が注目される。
一方でこのプールが3市の行政組合が経営する恋路クリーンセンターの余熱利用施設という点も大きなポイント。今月下旬に同組合の議会が開かれる予定で、3市の6議員の論議が注目されそうだ。組合議員と執行部は次の通り。(敬称略)
◆組合議員
議長=藤井律子周南市長▽副議長=市川熙光市長▽議員=仲山哲男光市議、福田健吾周南市議、金藤哲夫、藤井洋両下松市議
◆組合執行部
組合長=国井益雄下松市長▽副組合長=玉井哲郎下松市副市長▽事務局長=片山康秀
