2026年01月10日(土)

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政治 : 下松市のニュース

【山口県】[この人に聞く]下松市議会議長 金藤哲夫さん(75)

新人と女性の新風に期待

「行政のブレーキ、アクセル役に」

 山口県下松市の下松市議会の新しい議長に金藤(こんどう)哲夫議員が就任した。4月の市議選では新人6人が当選し、女性議員も2人から4人に倍増した。新しい風が吹く下松市議会をこれからどう引っ張っていくのか、金藤議長に今後の見通しや方針を聞いた。(聞き手・山上達也)

中学生まで対象広げた意見交換会を

 ―ご就任おめでとうございます。

 金藤 ありがとうございます。図らずも議長になるなど考えていませんでしたが、就任してみて改めて議長の重責を感じています。

 ―議長選では最大会派からも支持がありましたね。

 金藤 私がいる会派は所属議員が2人だけの小さな会派ですが、議長選の前夜に最大会派の会長から「金藤さんに議長をやっていただけるよう、会派内で集約できましたので受けて下さい」とお話をいただきました。ありがたい限りです。

 ―このたびの市議選では新人が6人も当選しましたね。

 金藤 新人の皆さんに議会のあり方、執行部との関係、二元代表制の意義を理解していただかないといけません。議会とは行政に対してブレーキとアクセルをバランスよく踏むところだということも大切です。

 ―女性議員の4人誕生も大きな変化ですね。

 金藤 女性の目線での市政運営に対する提言など、新しい風が吹くでしょう。大いに期待しています。

 ―毎年「高校生との意見交換会」を開いてこられました。今年もされますか。

 金藤 広報広聴委員会で田上茂好委員長、山根栄子副委員長を中心に準備しています。昨年はコロナ禍でもリモート形式で開催しました。今後は対象を中学生まで広げてもいいのではないかと思っています。

 ―公民館単位の「くだまつ移動市議会」はどうでしょう

 金藤 ぜひやりたいですね。公民館は地域の活動の拠点です。その発展が市の発展や活性化につながると思います。同時に報道機関の皆さんとの懇親会もコロナ明けにはぜひ再開したいですね。報道の皆さんとの情報共有は、我々議員にとって必要だと思っています。

議員定数は「間口を広げておくべき」

 ―議員定数のあり方は今後どうなっていくのでしょうか

 金藤 下松市の人口の増加傾向が県内で唯一続いている中、いたずらに議員定数を削減しても、それは市民の声を生かすことにはつながらないと思っています。若い人にもどんどん立候補してもらうためにも、間口は広げておくことが必要でしょう。半面、就職活動のような感覚で立候補されるのはどうかとも思います。

 ―たしかに選挙に立候補することは国民に等しく与えられた神聖な権利ですから、意義ある形で立候補してほしいですね。

 金藤 新人議員には予算書や決算書はしっかり読み込み、付箋を付けて細かくチェックしなさいと言っています。議案審査は数字との戦いです。その数字はすべて市民からの税金です。問題意識を持って数字と向き合うのが議員としての第一歩だと思いますね。

 ―金藤議長ご自身の新人議員時代はいかがでしたか。

 金藤 同じ会派だった故小牟礼幸雄議員から「執行部と議会は対等なんだから、堂々とやれ。ひるむことはない」と教わりました。

 ―そうですね。執行部の答弁に対して議員が「ご答弁ありがとうございました」と言っていることがありますね。

 金藤 いただけませんね。

健全財政堅持の国井市政を評価

 ―国井市政はどう評価されますか。

 金藤 次第に国井カラーが出始めており、敬老祝い金を廃止したのは大きいと思います。豊井地区の区画整理を引き継ぐまちづくり事業に対する熱意は高く評価したいです。これで市勢の「西高東低」が是正できます。そして根底には健全財政の維持があります。他市に誇る健全財政は下松市の自慢です。

 ―議員活動だけでなく、犯罪や非行に陥った人の更生を助ける保護司もされていますね。

 金藤 対象者は少年が多かったですが、私が指導する立場なのに彼らに教わったことが多くありました。不幸な境遇の少年から「自分を強く見せたい」と入った暴力団を今度はやめたいと連絡があったので、私はその暴力団組長に会って「彼を連れて帰る」と言うと「組を抜けるには指を落とすか、300万円払え」と言うんです。私は「それはあなたが決めたこと。私には通用しない。私は彼の保護司だから連れて帰る」ときっぱり言って連れて帰りました。

 ―その後、その組長から連絡は?

 金藤 いろいろありましたよ。彼が自転車を放置しているから何とかしろと言ってきたときは「問題なら警察に通報しなさい」と言いました。以後、連絡はありません。その少年は今、塗装業者として立派に仕事をしていますよ。先日もばったり再会しました。うれしかったですね。

 ―それにしても7期目はあっという間でしたか。

 金藤 地盤も看板もカバンもなく、組織に寄らない草の根選挙で戦ってきました。浅学非才であり重責を担うにふさわしい人間かはわかりませんが、持っているものをすべてぶつけたいと思っています。市民の皆さんもぜひ市議会に関心を持たれ、傍聴やケーブルテレビ中継で議会をより身近に感じていただけたらと思います。

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◆プロフィール◆
1946年10月生まれ。花岡小、末武中、下松工高卒。67年に東洋鋼鈑に入社し、強酸で金属表面を洗浄する「酸洗工程」の職長などを務めた。98年から下松市議に連続7回当選し、議会運営委員長や総務教育委員長を務めた。趣味は炭焼き。人生の師と仰ぐ米川後山の内藤善夫さん(95)から授かった言葉「志ある者、道は開ける」が座右の銘。妻と保育士の長女、会社員の長男の4人家族で、孫が2人いる。生野屋。

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