2026年10月21日(水)

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【山口県】下松市 巫女埴輪、家型埴輪の復元完成 7月21日〜・やまぐち大考古博で公開へ

  • 家形埴輪(左)と巫女埴輪を説明する高橋教授

天王森古墳・被葬者は馬を持つ豪族か

 山口県下松市教委は12日、西日本有数の形象埴輪(はにわ)群とされる同市桜町の天王森古墳の出土品のうち、復元作業を終えた県内初出土の巫女(みこ)埴輪と家形埴輪各1点を報道機関に公開した。これらは7月21日(金)から9月3日(日)まで山口市の県立山口博物館(西村和彦館長)で開かれる「やまぐち大考古博」で展示される。

 約1500年前のものと見られる天王森古墳からは、約20点の埴輪が出土し、昨年復元した2点に続いて、さらにこのたびの2点が復元された。復元作業は市教委の依頼を受けた山口市の県埋蔵文化財センターが担った。

 この日の報道機関への公開には埴輪研究の第一人者の花園大学文学部の高橋克壽教授が解説した。市教委の河村貴子教育部長や、引頭康行生涯学習振興課長、小林洋之文化財室長らも同席した。

 家形埴輪は高さ約70センチ、横約80センチ。屋根は切妻型で、馬小屋を模したものと見られる。正面だけ柱が並ぶ開放型で、両側面は壁、背面は窓が2つあるという形の家形埴輪は珍しく、当時は馬を持つこと自体が有力者のステイタスであった思われるため、被葬者が馬を所有していたことなどを示す狙いがあったと考えられるという。

 巫女埴輪は高さ約80センチ。髪型や衣装から女子の埴輪と思われるとし、袈裟状のものを右肩から下げて、首にはネックレスと思われるボタン状に張りつけた粘土がある。

 両手が前に出ているのは、有力者の葬送儀礼の際に捧げ物を差し出す重要な役割を果たしていると考えられるとした。

 高橋教授は「近畿地方の埴輪の作り方に共通しているところがあり、復元率も高い。作った人の気持ちを感じながら鑑賞してほしい」と話した。

 国井益雄市長も本紙の取材に「1月には文化庁の担当者も天王森古墳を視察しており、国の注目度も高い。古代ロマンの広がりは果てしなく、市民の皆さんとともに期待したい」と話していた。

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