2025年10月04日(土)

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政治 : 下松市のニュース

【下松市】公民館、出張所、道の駅、郵便局機能を 米川地域づくり拠点施設建設へ 総事業費6億円、27年供用開始目指す

  • 県道沿いの建設予定地(道の左側)

  • 基本計画案を説明する原田部長

 山口県下松市は老朽化した米川公民館に代わる施設「米川地域づくり拠点施設」を約1キロ離れた民有地に建てることを決め、2日に市議会で開かれた行政説明会で基本計画案を明らかにした。同施設は郵便局や「道の駅」の機能も併設した木造平屋建ての約660平方メートルを想定し、総事業費は約6億円、2027年の供用開始を見込む。

(山上達也)


築68年の米川公民館を建て替え


 現在の米川公民館は合併前の旧米川村が1955年に米川小として建設したもの。鉄筋コンクリート2階建て延べ767.8平方メートルだが、耐震性がなく、バリアフリー機能もない。築68年で老朽化が著しいため、住民から建て替えを求める声が上がっていた。

 市は昨年4月に地域政策課内に「米川地域拠点施設準備室」を設け、課長補佐を兼ねる神田眞詩室長を中心に基本計画の策定を進めてきた。

 行政説明会には地域振興部の原田幸雄部長や大木則英次長、守政彩子地域政策課長、神田室長、吉本崇史主査が出席。議会側は産休中の1人を除く19議員全員が出席した。

地域づくり、防災、にぎわい交流の拠点に

 基本計画案によると建設地は県道三瀬川下松線の北側に面している下谷菅沢(くだたに・すげさわ)の民有地6,619.21平方メートルで、同線の南側には末武川が流れている。民有地の買収額1,320万円は市議会3月定例会に提案し、今年度中の買収を目指す。

 新施設は「地域づくり拠点」「地域防災拠点」「にぎわい交流拠点」を基本方針とし、公民館、市出張所、道の駅、ATMを有した郵便局の機能を統合。木造平屋建てとし、管理棟(約350平方メートル)▽交流棟(約240平方メートル)▽消防機庫棟(約70平方メートル)で構成。管理棟には現在の公民館にある出張診療の診察室を設け、多目的スペースには「道の駅」機能となる地域特産品の販売コーナーを開設して、ダムカードの配布も担当する。

 財源はデジタル田園都市国家構想交付金や緊急防災・減災事業債の活用を想定する。

米川にとどまらない広域的な地域振興を

 質疑では磯部孝義、松尾一生議員(新生クラブ)▽浅本輝明、近藤康夫議員(政友会)▽柳瀬秀明、堀本浩司議員(公明党)▽斉藤マリ子、守田文美議員(無所属)▽田上茂好、渡辺敏之議員(日本共産党)が発言した。

 浅本議員は地域内で栽培されるユズや、捕獲されるイノシシの肉の加工場の併設を提案したが、吉本主査は「食品衛生法上の規制で、設備投資の必要がある」と課題を示した。

 1960年には1.798人だった米川地区の人口は、昨年末現在で472人にまで減っている。この施設は米川地区のためだけの施設ではなく、道の駅の機能も加味した広域的な地域振興の役割を担わせる。基本計画策定後の基本設計や実施設計で、どれだけ「夢」のある施設に膨らませることができるか注目される。

 市は5日からパブリックコメントの受け付けを始めた。締め切りは3月5日(火)。基本計画案は市ホームページで閲覧できる。問い合わせは同課(0833-45-1755)へ。

米川地域づくり拠点施設建設予定地

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