2026年06月08日(月)

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政治 : 下松市のニュース

[下松市議会]在任50年の渡辺議員(共産)辞職へ 体調不良・政策通の論客で存在感

  • 渡辺議員

 下松市議会の日本共産党議員団長、渡辺敏之議員(80)=山口県下松市潮音町=が体調不良のため31日付で辞職する。渡辺議員は1974年4月に30歳で市議に当選して以来、今年4月で在任50年を迎えた同市議会で最古参の議員で、政策通の論客として存在感を発揮してきた。高齢とはいえ、任期途中の辞職に驚きの声が広がっている。

 渡辺議員は広島県福山市出身。福山工高機械科を卒業して東洋鋼鈑に入社し、下松工場(現下松事業所)に配属された。67年に日本共産党に入党して、68年に「労働者が休日に休む権利」を守るための訴訟を起こし、78年に最高裁で勝訴が確定した。

 市議には74年に初当選し、現在まで連続13回の当選を重ねた。その間には周南3市2町合併に慎重な姿勢を示す故井川成正市長と行動を共にして、合併協議会から離脱するための理論武装を展開し、合併によらない市政運営の世論を盛り上げる旗振り役を務めた。

 県市議会議長会(会長・永田憲男下松市議会議長)の事務局を兼ねる同市議会事務局は「県内の地方議員で在任期間が50年を超えるのは極めて珍しいのではないか」という。

 国会議員でも在任50年超は“憲政の神様・議会政治の父”の別名を持つ尾崎行雄氏をはじめ、三木武夫元首相や中曽根康弘元首相、原健三郎元衆院議長、桜内義雄元衆院議長、現在の立憲民主党衆院議員の小沢一郎氏の6人しかいない。

 渡辺議員は本紙の取材に「家族や党にも相談して、体調が悪化して議員活動が続けられなくなる前に辞職を決意した。半世紀もの間、自分にしかできない“火中のクリを拾う”活動ができ、後悔はない。辞職後は一市民、一党員としてふるさとの発展を見守りたい」と話している。

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