2025年05月17日(土)

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【下松市】高齢者の急発進事故を抑制 県内初・車の「後付け」装置を助成

  • 2017年5月の突っ込み事故(下松市瑞穂町)

  • 2022年1月の突っ込み事故(下松市生野屋)


 自動車のアクセルの踏み間違いによる事故を防止しようと、下松市は県内の自治体では初めて「後付け安全運転支援装置」の設置費の助成を5月1日(木)から始める。申請時に65歳以上の市民が助成の対象で、市生活安全課の松本奈緒美課長は「高齢者に多い急発進事故の未然防止を図りたい」と話している。

装置未設置の車に「後付けタイプ」

 全国的にアクセルとブレーキを踏み間違えて起きる事故が増加しており、歩行者をはねて死傷させる人身事故も多い。下松市内でも2017年5月8日に高齢女性が運転する乗用車がダイソー下松末武店に激突▽22年1月6日にセブンイレブン下松生野屋店に高齢女性が運転する乗用車が突っ込むなど、複数の踏み間違い事故が発生しているが、人身事故にはなっていない。

 国土交通省は「アクセルとブレーキの踏み間違いによる誤発進を回避する装置」の装備を新車に義務付ける方針で、装備がない車は「後付けタイプ」の装置の装着を推奨する。低速時のアクセルの急な踏み込みや、ベタ踏みの誤作動に対して、アクセルのセンサーを制御して急な発進を抑止する。

急加速、急発進時に速度抑制機能が作動

 具体的には、発進時や加速時で時速8キロ以下、または減速時で時速16キロ以下の時、一定以上にアクセルを踏み込んだ時に作動する。作動するとアクセル信号が取り消されてアイドリング状態になり、加速を抑制。ドライバーには車内のランプとブザーで速度抑制機能の作動を知らせる。

 作動後、アクセルオフの状態で停止して一定時間を経過した場合や、アクセルオフの状態で車内にある切り替えスイッチをオフにした時に、速度抑制システムが解除される。

 これにより、前方の障害物に衝突する被害を軽減▽バック時の速度抑制▽低速走行時の急加速の回避をサポートする。

 価格は地域や販売店によって幅があるが、装置代と配線などの設置費込みで4〜6万円前後が主流という。

65歳以上に上限5万円を助成

 下松市では1人1回1台限り、購入費と設置費の2分の1(上限5万円)を助成する。65歳以上の市民▽有効期限内の自動車の運転免許証を所持▽市税の滞納がないことが条件で、申請者が使用者である安全運転支援装置が未設置の自家用車などが対象となる。

 24日にほしらんどくだまつで開かれたシニアクラブ下松(旧市老人クラブ連合会)の総会では、市生活安全課の松本課長や飯間康司安全安心係長が単位クラブの会長らに制度を説明し、会員への周知と活用を促した。

 下松警察署の藤本裕貴交通課長(35)は「この装置で運転時の判断力や瞬発力の衰えのカバーが期待できることから、下松市の助成制度で普及が進んでいくことを期待したい」と話している。

 問い合わせは市生活安全課(0833-45-1828)へ。

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