ニュース
スポーツ : 光市のニュース
【光市】田中志歩選手(岩田出身)金メダル 杭州アジア大会の柔道個人戦、団体戦 祝福の横断幕が次々に
スポーツ光市9月19日から10月4日まで中国・浙江省杭州市で開かれた第19回アジア競技大会で、山口県光市岩田出身のJR東日本、田中志歩選手(25)が、柔道女子70キロ級の個人戦と男女混合団体戦でともに金メダルを獲得した。地元では祝福の輪が広がり、10日には自宅近くの大和コミュニティセンターに市スポーツ協会が▽11日には市役所本庁に市が、それぞれ祝福の横断幕を掲げた。
田中選手は柔道に打ち込んでいた父や兄の影響で、5歳の時から田布施柔道スポーツ少年団に入って柔道を始めた。岩田小、高川学園中、聖光高から岡山県の環太平洋大学に進み、全日本体重別選手権(70キロ級)で初優勝するなど活躍した。
アジア大会出場は4年前のインドネシア・ジャカルタ大会以来2回目で、前回大会は男女混合団体戦で優勝した。
今大会の個人戦(70キロ級)は初戦でフィリピン選手に開始45秒で相手の体勢を崩し、崩れ袈裟固めで一本勝ち。準決勝は中国選手を大外巻き込みで技ありに持ち込み、優勢勝ちした。決勝戦は北朝鮮選手に序盤から攻め込み、一瞬のすきを突いて大腰から袈裟固めを決めて、合わせ技一本で金メダル獲得を決めた。
日本は男女混合団体戦で、初戦のネパール戦、準決勝の韓国戦とも4―0で勝ち抜いた。決勝のウズベキスタン戦で田中選手が登場し、延長戦に持ち込んだ上、相手選手が3回の指導を受けたため反則勝ちを決めて、優勝に貢献した。
岩田駅近くのセブンイレブン光市岩田店にも田布施柔道スポーツ少年団からの祝福の横断幕が掲げられて、市内は「田中金メダル祝福」に染まりつつある。
田中選手は近く市役所を訪れて市川熙市長らに金メダル受賞を報告する予定で、2028年のロサンゼルス五輪出場など今後の活躍が期待される。