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[読者の声]コロナ禍に思う④
読者の声その他コロナ禍に思う④
文明の利器に囲まれて文明文化に酔い痴れて、豊かさに甘んじて、あって当たり前の生活をしてきて、感謝することすら忘れていた私でした。コロナ禍によって大きな転換期を迎えていることに、いやが上にも気づかされます。
これからどうなるかと先が見えない、世はますます混迷を深めました。
きれいな星と言われていた地球は、異常気象、コロナウイルス、各地での紛争等、人の力でどうすることもできない自然なので、これから生きて行く人間の生き方を変えることしかないことを、このさまざまな現実が現していると思います。
生き方の反省を全人類が、自粛という生活に引き入れられている今、少々の不便であったり気遣いが多くなっても避けることはせず、この与えられた試練を乗り越えなければなりません。
このコロナ禍のことで孫息子とよく話します。コロナウイルスが良いか悪いかの話になり、人間は豊かな生活を追い過ぎて、この地球上に生きる生物としての基本的な能力を失って、目先の欲を追い続けるから「このコロナ禍は自然が与えた天なる制裁であろうと思う」と2人の話はまとまりました。
そして孫息子が中村天風さんという哲学者の話をしてくれました。この人は積極的思考を説いた人だそうで、何ものにもとらわれない心で、絶対積極者だそうです。
どんな厳しい事でも手加減せずやってのける、自分に与えられたことは何ごとにも心を込めて、真心をつくしてやりとげると説かれている、と言うのです。
たしかに与えられた事をいやいややるのでなく、心と体の動きが一つになってやれば、些細なことでも楽しくやれば仕上げが良くなります。
これからは行き先不透明で、どんな時代が待っているかわかりません。
天風さんが説かれる積極思考を心にしっかりと受けとめて、強く心に言い聞かせる生き方に変えて、心を鍛える心を高めていく「心の時代」だと思われます。
この地球に生きる生き物として、自然に対して冒とくをしない、自然の意志に反することなく、少々不便な生活であってもシンプルに生きることが環境にもやさしい生き方でありましょう。
これから先どんな変化が、生活の中に出て来ようとも前向きに受け止めて、与えられたこととしっかり向き合い、少しでも心を高めておけばどんな時代が来ようとも、苦にすることなく乗り越えられるでしょう。
すべて心次第だと気づきます。=周南市大道理、兼俊美穂子(83)