2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

誤報放置する周南市で安全は?

誤報放置する周南市で安全は? ~許せない職員のたるみ~ (4月20日掲載)

■ 5年前、ちょうど周南市議会で、皮肉にも島津元市長の防災無線問題での百条委員会が開かれ、私は取材中だった。大震災の一報であわてて車に戻り車載テレビを見て、思わず声を上げたのを思い出す。今でもあの光景は頭のどこかに住みついている。3日間、夜もテレビから目を離せなかった。東日本大震災が人々の記憶から薄れ気味だったところへの今回の地震だ。何度も訪れたことがあるあの阿蘇山のふもとでこんなことが起きるなんて。
■ そんな中、許せないことが起こった。周南市の市民メールサービスの誤報だ。夜、仲間の飲み会中で一斉に緊急通報が鳴り、その場にいた全員が携帯電話を手にした。そんな時、周南市からの市民へのメールは、鹿児島や、愛媛で地震が起こったというものだった。翌日、読者からの苦情で取材したら、まだ通報は訂正されないまま流れていた。問題は周南市の幹部も同じメールを見ていたはずなのに、市民に一切説明も、言い訳もなかったことだ。
■ 市長はじめ幹部たちの危機感のなさは頂点に達したか。訂正方法がわからない担当者の放置は、市長はじめ幹部の責任だ。愛媛で大地震と言えば、すぐに伊方原発を思い起こす。市民の不安を放置するその感覚の鈍さは何か。市民メールを管理できない課長を担当者にするところに、市の人事のいい加減さが現れた。情報を管理する部署がこのあり様で、どうやって市民の安全と安心を守れるのか。
■ 「共に。」のスローガンは即刻おろしてほしい。市職員が共にかばいあう「共に」なのか。去年、国保の担当課長は全くの赤の他人に国保の詳細な滞納状況を送りつけた。個人が特定できる情報だった。1枚だけだと言っていたが、その原因もわからないままだった。何とも市役所がたるんでいる。熊本地方の惨状を見るにつけ、これが周南市で起こったらと思うと空恐ろしい。市役所や駅ビルに大金を使う前にすることがある。

(中島 進)

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