2026年04月29日(水)

コラム「一言進言」

「活性化」は刺激から

〜「しゅうニャン市」アンケート結果から見えた〜

市民は地域の「活性化」を求めている。何とも漠然とした感覚だが、何を根拠に活性化と言っているのだろうか。一番は商店が増えることだ。目に見える現象を求めている。それが外部資本の店だろうが、とにかく店舗ができ、人が集まる状況を「活性化」したと思うのだ。多くが外部資本で地元にお金が落ちる仕組みが少ないにしても、多くの市民はにぎやかさを「活性化」の象徴にする。

若者、子どもの姿が多いと「活性化」していると感じるのだ。子どもが多いと可能性を感じることができる。光、周南市は人口が減っているが、下松市だけは人口が増え続けている。市内の小中学校は大半が満杯状態で、校舎を増築しても子どもの増加に追いつかない。昭和40年代を彷彿させる現象だ。子どもが多いと、自然とそこに若者が増える。

周南市は寂しくなったと言う人が多い。旧徳山市の商店街の衰退が一番の象徴だ。過去の栄光を知る人がまだ多いから元気がなくなったと感じている。市を「しゅうニャン市」と呼ぶことで賛否が分かれた。先月、我が社が実施したアンケートで、30代、40代の人たちは賛成が多かった。50代を過ぎると極端に反対が多い。なかなか面白い結果が出た。賛成と答えた人の多くが、一言書き加えていたのも興味深い。

「もっと発信してほしい」「もっと元気を出してほしい」賛成派の切なる願いが伝わってくる。商店街が寂れ、うっ積した気持ちが賛成派に現れる。反対派は「もっとまじめに考えて」など歴史を大切にする郷土愛を感じさせる。現役世代は「しゅうニャン市」だろうがなんだろうが地域を元気にする仕掛けがほしいのだ。箱物行政しか目に入らないから「しゅうニャン市」を新鮮と感じたのだろう。

パンの店などを集めた徳山あちこちマルシェは、平日なのに大きな関心を呼んだ。刺激を求めている市民の多さに驚いた人も多かった。やり方に少し問題があったが、道の駅も刺激的だった。櫛浜から久米までを結んだ市道の開通も、民間が勝手に刺激的な店を作っている。刺激があれば人は集まり、わくわくする。刺激の先にもうひと工夫ほしかったが「しゅうニャン市」も意味は違うが面白かった。

「活性化」を感じさせる努力を常に怠らない行政を求めている。イノベーション、リノベーションをいつも意識することだ。40年以上も前、旧徳山市は全国に先駆けて、住民課の窓口を日曜日に開いた。工場労働者が多い町だから休日しか窓口に来れない人のためだ。市民にとって刺激的な行政だ。保育園の延長保育を始めたのも随分早かった。刺激的な所に人は注目する。刺激的な新聞づくりも同じだ。

(中島 

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