2026年06月10日(水)

コラム「一言進言」

3年後からは18歳成人式に

~成人式に制服姿?~

■各企業、各市成人式の記事が、本紙に多く載った。戦後、成人式は若者にとって大切な行事として定着した。20歳は大人の入り口として、飲酒や、喫煙ができるだけでなく、選挙権が与えられ、大人としての権利と義務が発生する瞬間だった。もちろん少年法から外れ、犯罪者は実名で記事になった。若者も成人式で大人の自覚を口にした。
■選挙法が改正され、18歳から選挙権を与えてややこしくなった。自民党が決めたと思っているが、そもそも民主党時代に提案された案件だった。国会議員こぞって18歳での選挙権付与に賛成した格好だ。3年後には少年法も改正されるらしい。18歳から犯罪も、結婚も20歳以上並みになるだろう。
■成人の定義がわからなくなった。クレジットカードなども持てる。高校生で成人になることにさほど抵抗がなかったことにも驚いた。徴兵制度のある外国では、18歳からの適用にしようと、成人年齢を下げたところもある。何よりも高校生たちが強く望んでしたことではない。大人の勝手で選挙権を与えてしまった。
■高校では現代史まで教えるところはあまりない。受験問題に出ないからだ。学校で政治の話はご法度のところが多い。ひと昔前、高校生は反戦デモに参加して退学になっていた。政治活動ができなくても選挙権だけ与えられた。校内で政治ビラを撒いたら停学か、退学処分の学校は多い。選挙権と自由な政治活動はセットのはずだ。
■今回光市の成人式は荒れた。警察まで出動する騒ぎになった。20歳だから大人の行動をするわけでもない。心配ない。2023年以降の成人式は18歳になるだろう。高校生は退学を恐れて暴れないだろう。式には制服で出るのだろうか。大きな議論もなく18歳成人が決まった。政治家の思惑で決まった感じで、すんなり受け入れられない。
■投票者を増やすには、先ずは今の成人に呼びかけるべきだ。18歳から20歳までの若者の投票率は低い。現代史も知らず、新聞も読まず、社会の仕組みもわからないまま成人になる高校生に果たして誰が教えるのだろうか。日本人全体が政治に無関心になり、自分本位の小さな個体に収縮している中、成人年齢だけを下げて、果たして何が生まれてくるのか。

(中島 

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