2026年08月09日(日)

コラム・エッセイ

特技ご披露

新しい出会いに向けて-この町・あの人・この話- 浅海道子

 今年も最後の月。職場を持つ者には、年末というと浮かぶ言葉は「働いた!働いた!働いた!!」の人もいるかもしれないが、オールド庶民に浮かぶ年末の季語は忘年会。

 だがこの忘年会、近年若い人には、とかく職場の上下関係が持ち込まれる場に自費でなぜ参加しなければならないのかと不評で、全員参加は成り立ちにくくなったと聞いていたが、新型コロナ感染症期を機に様相一変し、若い人から参加希望が増える傾向が出てきたと報じられている。

 感染症拡大による職場環境の変化で、社内の交流が少なくなって希薄になった人間関係を充足させたいという気持ちが膨らんでいるらしい。

 忘年会といえば、開始儀礼のような、余り聞きたくはない上司の年末所感から始まって、わいわいガヤガヤの無礼講となるのが定番の流れで、その時に交わされるあの話この話が、職場の作業の流れには含まれない耳新しい話題になって人間関係補強の良い材料になっているのは、昔も今も変わらないのだろう。

 忘年会の定番と言えばもう一つ、隠し芸披露。あの人がこんなことをこの人があんなことをと、いつもの職場の姿からは想像出来なかったような振る舞いに、この人にもこんなところがあったのかと、意外性と納得を兼ね備えた発見に繋がることがあって、忘年会見直しも良いことだと感じるが、若い世代の希望は隠し芸披露があるほどの大宴会ではないのかもしれず、こんなところにも世代間格差は出てくるのだろうと自省する。

 隠し芸と言えば、この頃気になるのが、政治家の隠し芸披露のような私生活暴露。先日ある閣僚がお料理姿をSNS紹介していた。

 秀才経歴で仕事一筋の策士の印象が焼き付いていた人が、満面の笑みで家庭料理を振る舞う姿が映されているのだが、あの人にもこんなところがと、知られざる一面を知らせる効果はある。これも忘年会の隠し芸披露の職場環境融和と同じ効果を狙ったものと思うが、議員や閣僚、いわゆる選良が災害地視察先や選挙期間中の選挙区で子ども達の頭を笑顔でなでているのと同じものを感じてしまう。

 職場の上司なら、日常接して同じ目標達成に取り組む間だから、職場環境だけでは知られない意外な一面も知っておくことは日常業務に直接関係がある。だが、庶民が選良に求めるものは、共通の利益目標達成ではない。選良たちの役目は国民(庶民)の安全・安心の保障で、そのための政策の立案実行で、これ以外にない。

 同じ職場で励むこともまずないから、隠し芸(特技?)など披露して親近感を深めてくれなくてもいい。政策立案・実行と並んで大切なことは、自分がそれを継続できる健康な体力の持ち主であることを示すことだから、ジムでトレーニングに励む姿や、血圧計や握力計を示しながら、これこの通り健康体ですと示してくれる方が、どのくらい安心し、信頼感増すかと思ったのだが、どうだろう。

(カナダ友好協会代表)

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
山口コーウン株式会社

「安全で 安心して 長く勤められる会社」をスローガンに、東ソー株式会社等の化学製品を安全かつ確実にお届けしています。安全輸送の実績でゴールドGマーク認定を受け、従業員が安心して働ける環境と「15の福利厚生」で従業員の人生に寄り添っています。

サマンサジャパン

来院者の方へもっと目配り、気配りをしたい。物品の補充や搬送に時間を取られる・・・
サマンサジャパンでは医療従事者の方がより医療に専念できるよう、コンシェルジュ、受付、看護助手、清掃、設備など様々な業務を行っています。

周南公立大学

2024年春、周南公立大学は新学部学科を開設しました。経済経営学部(経済経営学科)、人間健康科学部(スポーツ健康科学科・看護学科・福祉学科)、情報科学部(情報科学科)の3学部5学科体制となりました。大学の活動や入試情報も随時公開中!

株式会社トクヤマ

トクヤマは、電子材料・ライフサイエンス・環境事業・化成品・セメントの各分野で、もっと幸せな未来をつくる価値創造型企業です。