2026年08月27日(木)

コラム・エッセイ

No.7 「四月」は出発のとき

一喜一憂 藤屋侃士

 先日、一年ぶりに訪ねて来てくれた友人から、「今まで行った旅で、一番良かったのは?」と聞かれた。

 私は迷わず、「フランクフルト」と答えた。2015年結婚50年記念ということで妻と娘2人の4人で行った旅だ。フランクフルトを拠点に、世界遺産のケルン大聖堂、日本人ドライバーのタクシーでのライン川沿いの村巡りなど、のんびりとしたペースで楽しんだ。

 旅はどこに行くかも大切だが、「誰と行くかはもっと大切」と強く感じるのは、年齢のせいかもしれない。

 東日本大震災の被災地にボランティアに行く機会をくださった柴田神父。長く徳山カトリック教会で司祭として活躍、若い人たちを導いてこられたが、この4月に東京のイグナチオ教会に転勤になられた。

 柴田神父は、震災直後から被災地でボランティア活動をされた。

 2012年末から、私も柴田神父と共に被災地でのボランティア活動に参加した。(その時のことは、2013年の「巡礼の道」の連載。インターネットのホームページに掲載中。「ふじやかんじ 巡礼の道」で検索してください)

 転勤間近の柴田神父から電話があり、「岩手県大槌町にボランティアに行った時の写真が出てきたので届けたい」とのことだった。

 忙しい時間の合い間を縫って我が家まで来て下さった。写真はA4判に大きく現像されたもので、私が話している様子を中心に8枚もあった。パウンドケーキを50本以上焼いて届けたこと、防府の「笑い講」は人気があったことなど話に花が咲いた。

 写真の1枚は、私がマザー・テレサのことばを紹介しているものだった。

 「わたしたちの

 することは、

 大海の

 たった一滴の水に

 すぎないかも

 しれません。

 でも、

 その一滴の水が

 集まって

 大海となるのです」

 私が大切にしていることばである。このことばを被災者の方々に届ける機会を与えて下さった柴田神父に改めて感謝したい。

 柴田神父の門出を祈りたい。

 マザー・テレサ「日めくりカレンダー」が我が家にあり、妻と一緒に毎日読み上げている。3月30日が、大海の一滴のメッセージだった。

 自分ができることが少なくなっていることを感じる日々だが、これまでの出会いに感謝する。マザー・テレサのことばに心を馳せ、誰かのために祈ることを続けていきたい。

活動をリードしてきた柴田神父

大槌町でマザー・テレサのことばを紹介

庭の満開のチューリップ

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
出光興産

出光興産徳山事業所は、エネルギーと素材の安定供給を通じて産業や暮らしを支えています。環境負荷低減や安全操業に取り組み、地域とともに持続可能な社会の実現に貢献していきます。

山口コーウン株式会社

「安全で 安心して 長く勤められる会社」をスローガンに、東ソー株式会社等の化学製品を安全かつ確実にお届けしています。安全輸送の実績でゴールドGマーク認定を受け、従業員が安心して働ける環境と「15の福利厚生」で従業員の人生に寄り添っています。

西京銀行

西京銀行のスマホバンキングアプリ。残高照会や振込、定期預金の手続きなどをスマートフォンで簡単・便利に利用できます。
口座開設や各種手続きもアプリで完結。詳しくは西京銀行までお気軽にお問い合わせください。

周南公立大学

2024年春、周南公立大学は新学部学科を開設しました。経済経営学部(経済経営学科)、人間健康科学部(スポーツ健康科学科・看護学科・福祉学科)、情報科学部(情報科学科)の3学部5学科体制となりました。大学の活動や入試情報も随時公開中!