コラム・エッセイ
明けない夜はない
翠流▼入社式や入学式が話題になっている。昨年の今ごろは学校が休業し、公共施設の利用も中止され、経済もスポーツも文化も先行きの不透明感だけがあったが、今年は感染予防に配慮しながらイベントも開かれるようになった。「明けない夜はない」の言葉通りの展開になっている。
▼感染の第4波だそうだが、山口県では感染者数も1けたにとどまっている。この1年、連日の感染者数を記事にしてきたが、終わりが見えてきたのではないかと感じている。
▼マスク、こまめな消毒、訪問先などでも検温、連絡先の記入、大人数での会食など3密回避は朝、昼、夕の食事は歯磨きと同じように生活習慣になってしまった。一方で、都会ではこの“慣れ”が緊張感を希薄にしているのか、繁華街は夜までにぎわい、厚生労働省の職員が送別会を開いて夜遅くまで飲み食いをしていたことは驚きだった。
▼そうはいっても、世界的な問題であり、新型コロナの影響はまだ広がるだろう。西京銀行の入行式で平岡英雄頭取も「景気が後退し、倒産企業も目立つようになってきた。2008年のリーマンショックをはるかに上回る」と表現。「10年に一度、20年に一度のこういう事態に遭遇したときも、この地域に資金を供給し続けることがライフラインである地方銀行の使命」と続けた。
▼あと、半年か1年。それぞれの持ち場で、できることを続ければ、収束後の飛躍につながる。そう信じて頑張るしかない。(延安)
