コラム・エッセイ
コロナ禍の若者たち
翠流▼新型コロナウイルス感染拡大の2年目。出口の見えない状況を嘆くばかりの大人も多い中で、若者たちがしっかりと対応し、コロナ禍の中でできること、やるべきことは何なのかを考えて行動している姿を目にするようになった。
▼昨年は中止になったスポーツなどの全国大会も今年は開かれ、徳山商工高の男子ハンドボールや南陽工高の男子弓道部が全国制覇するなど県勢も活躍した。東京五輪でも10代選手の活躍が話題になった。身近なところでは、昨年は中止や大幅な縮小を余儀なくされた文化祭、運動会なども工夫を凝らして2年ぶりに開催し、例年以上の盛り上がりだったという。
▼日刊新周南の紙面でも、大会などでの活躍から、徳山駅で困っていたお年寄りを助ける高校生の善行や、周南市の須磨小では児童が地域の大人と一緒に辛くない唐辛子のカレーを開発した。どこでも質問への受け答えもしっかりしていてたのもしい。
▼「ハングリー精神」とは無縁の、過保護が心配される子どもが多いと思われていた日本だが、新型コロナウイルスという国難級の非常事態は若者たちに社会や自身の生き方について考えながら行動する機会になっているのではないだろうか。
▼海外に比べ、感染が広がらないのは、マスク着用、手指消毒、三密回避を励行する日本人の我慢強さのためという人も多い。その姿を見ながら成長する今の若者たちが多くのことを学べたことは、コロナ禍の中で唯一の良かったことかもしれない。(延安)
