コラム・エッセイ
春近し
翠流▼寒い日が続く。新型コロナウイルスの感染拡大も止まらない。そんな中、春の日差しを感じさせてくれるのが周南市岡田町の障害福祉サービス事業所望みの家の玄関前。いつも真っ赤なトマトと黄金色のみかんの入ったかごが並び、手ごろな価格で買うことができる。
▼トマトは、望みの家に袋詰めを依頼している戸田のトマト農家から仕入れたもので、6月末まで販売している。みかんは周防大島町のみかん農家の提供。こちらも3月まで扱っている。どちらもおいしさは保証できる。
▼感染拡大の2年間、望みの家でもふだんの感染防止に加え、依頼を受けていた仕事の減少や、クリスマス会など活動の縮小を強いられてきた。その中でも変わらず支援する団体が多いが、みかんとトマトは働く場の提供という形の支援。ダイバーシティ(多様性)を認め合う社会にもつながると感じた。
▼徳山下松港開港100周年記念事業では、ポスターに久米の周南あけぼの園のアトリエnonで活動している徳原望さんの周南、下松、光市の沿岸部を描いた絵画が使われる。国際ソロプチミスト徳山の支援で実現した。
▼周南コンビナート、笠戸大橋、虹ケ浜海岸が一枚の絵として描かれた記念事業のシンボルにふさわしい図柄。すでにアーティストとして高く評価され、徳山駅前図書館の壁面などでその作品を見ることができる徳原さんだが、徳山下松港100周年が今以上の活躍のきっかけになればと思う。
(延安弘行)
