2026年05月03日(日)

コラム・エッセイ

周南公立大学開学

翠流

▼周南公立大学が開学した。人材育成をはじめ、地域のシンクタンク、公開講座の開催や、陸上競技場、武道場、サッカー場などの施設開放など、市立化でこれまで以上に地域の大学として果たす役割の広がりへ期待が高まる。

▼今年度は280人の定員を上回る新入生を受け入れる。2年後には看護学科など新学部、新学科の開設も計画されている。1学年の定員は400人となり、全学年がそろえば1,600人。これに伴って教職員も増える。企業誘致としても大きな成果だ。

▼人材育成ではインターンシップ(職場研修)に力を入れる。学生が在学中からさまざまな社会人と接する機会が増え、教員も地元企業の幹部などと話し合う場面が多くなり、大学にも、企業側にもいろんな変化が起こりそうだ。

▼教育面では周南地域ならではの取り組みを推進してほしい。岡山県の新見公立大では学生が地元の神楽グループの指導で「備中神楽」のけいこに励んでいるという。ビジネスや専門分野だけでなく、「地域づくり」を学ぶ大学として、学生や教員が大学から外に出る、市民が学内で活動することはとても重要だ。開かれた大学であることが新大学を発展させる鍵となりそうだ。

▼大学院設置や更なる学部改編で資金が必要になった時、どうするのかなど課題もある。6年間は徳山大の「遺産」を新学部の校舎建設などにあてるが、今後、人口減少で市の財政は今以上に厳しくなる。自前で調達するか、市が出資するのか。いずれにしても早めの準備と市民の理解が求められる。

(延安弘行)

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