2026年06月28日(日)

コラム・エッセイ

会報「藤園」から記念館へ

翠流

▼児玉源太郎顕彰会の会報「藤園」の第7号が会員のもとに届いた。6年前の2016年に同顕彰会発足時から毎年1冊ずつ出し、会員だけでなく市民にも販売してきた。50ぺージを超えるボリュームだったが、今回はA4判で65ぺージとこれまでで最も分厚くなった。

▼児玉神社、遠石八幡宮の宮司を長く務めた黒神公直同会名誉会長の追悼、徳山開港100年、児玉神社遷座100年と特集が3つもある。会員から寄せられた児玉や、周南地域の近代化の研究、随想、書籍の紹介など盛りだくさんだ。

▼7冊を並べてみると、顕彰会発足の意義、なぜ児玉なのかをさまざまな角度から述べた論稿が並ぶ創刊号に始まり、第5号では「新型コロナウイルス禍の中、児玉源太郎、後藤新平に学ぶ」、第6号では「日本の近代化の道を拓いた群像に学ぶ」と視野を広げて日本の歴史に果たした児玉や周辺の人々の役割を浮かび上がらせている。これからどう展開するのか楽しみだ。

▼今年は児玉神社遷座百年で境内の整備、社殿の修復が進められているが、児玉の業績や人柄を伝える展示施設を求める声も高まってきている。

▼県内だけでも光市の伊藤公資料館や防府市の山頭火ふるさと館、山口市の中原中也記念館や長門市の村田清風記念館、萩市の松陰神社宝物殿・至誠館、下関市の乃木神社宝物館、東行記念館、柳井市の月性展示館など歴史に名を残した人物の展示施設は少なくない。会報「藤園」や藤園忌の積み重ねの上に近い将来、実現することだろう。

(延安弘行)

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