2026年06月28日(日)

コラム・エッセイ

「徳山城御城印」

翠流

▼寺社の御朱印に続いて御城印がブームになっている。周南市でも新南陽商工会議所が、陶氏の山城「若山城跡」の御城印を作って300円で扱っている。今年春には「桜バージョン」も登場した。

▼岩国市では15日から7月3日(日)まで開かれる岩国徴古館の企画展「所蔵資料から見る岩国の城」に合わせ、室町時代に岩国にあった亀尾城の御城印を販売する。岩国城や萩城の御城印もすでにあるようだ。

▼周南市の徳山は徳山藩の城下町だったが、大規模な石垣や堀のある城郭はなく、藩政の中心は「陣屋」だった。しかし、8代藩主、毛利広鎮の時代、1836年(天保7年)に城主格に列せられ、公称3万石だった石高も4万10石に改められた。この時から陣屋は「徳山城」、背後の山は城山といわれるようになったという。

▼徳山の街は1650年(慶安3年)に初代藩主就隆が下松にあった陣屋を徳山に移したことに始まった。それから372年。先人の努力で明治維新や終戦など徳山は幾多の困難を乗り越えてきた。

▼今年は徳山下松港の開港100年。夏から秋にかけては大型帆船の入港などのイベントも計画されている。徳山駅前の再開発が進み、徳山商工会議所の移転も今年の後半には予定されている。徳山藩ゆかりの地にある徳山動物園はリニューアル工事が進む。この機に「徳山城御城印」を作り、利益が出れば現在の発展の礎となった徳山藩や先人を賛える事業の資金にできないものだろうか。

(延安弘行)

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