コラム・エッセイ
文化を楽しむ街へ
翠流▼周南文化協会の西崎博史会長に日刊新周南へ「随想 季節の中で」の寄稿をお願いすることになった。西崎さんは新聞記者を経て周南市文化会館の開館時から市文化振興財団の職員として運営に携わり、同館を日本有数のホールに育てた。退職後も周南文化協会の会長、県文化連盟の会長や、児玉源太郎顕彰会の事務局長も引き受けて活躍を続けている。ご愛読願いたい。
▼停滞感がただよっていた周南市だが、合併前後から準備してきた事業がこの数年、開花を始めた。徳山駅前図書館や本庁舎に続き、駅前再開発や新南陽、鹿野総合支所の改築事業が進行中だ。これに屋内プールを含んだ周南緑地公園の大改修も加わった。
▼ロシアのウクライナ侵攻、コロナ禍、日本の経済力の相対的な低下、周南市では毎年、約千人、県では1万人の人口減少。その中での大規模事業に疑問や不安がないわけではないが、ビルの建設のため、大型クレーンが何台も動いている姿を見ると周南市はまだ元気だと感じる。
▼一方で、文化面に目を向けると若手の活躍はまだ目立たない。音楽、美術をはじめ新たな表現活動に取り組む若手は少なくないのだが、既存の伝統的な文化活動と結びつく機会がもっと増え、市民に親しまれる活動となることが期待される。
▼西崎さんの連載開始と時期を同じくして文化に携わる人物紹介のコーナーを創設した。老若男女を問わず、幅広い文化が楽しめる街にするための一助になればと考えている。
(延安弘行)
