2026年01月29日(木)

コラム・エッセイ

意欲作並ぶ周南市美展

翠流

▼3年ぶりとなる周南市美術展覧会が10月9日(日)まで美術博物館で開かれ、意欲作が並んでいる。市美展準大賞の作者のコメントには「誰も作らないもの」「今までにない写真」と記した作品もある。

▼開会式では作者が製作方法など自作を説明したが、例えば立体で準大賞の「迷い」は人の頭部像だが、広告のチラシをシュレッダーにかけて細かく切り裂き、張り付けたという。入賞作品以外にも手の込んだ力作や、思いもかけない発想の作品もあり、見ごたえのある展覧会になっている。

▼残念なのが大賞、準大賞は開催期間中展示されているが、そのほかの作品は平面・立体は9月28日から10月2日まで、書・写真は5日から9日までと展示日数が5日間と限られていること。できれば週末を2回含めた10日間ていど、せめて丸々1週間にはできないだろうか。その間、初日以外の日にも美術博物館の学芸員などによるギャラリートークや作者に会える機会があれば、今以上に関心が高まることだろう。

▼期間中だけでなく開催後も、大賞の木本多津子さんの陶芸作品「慈愛」だけでも、市役所のロビーなど人の目に触れやすい場所に一定の期間、展示すればより多くの人に見てもらうことができ、市美展の存在を知ってもらうことにもつながる。

▼コロナ禍を乗り越えて、美術など文化活動も活発になってきた。3年ぶりの市美術展のせっかくの出品作を、もうちょっと生かせないものか。

(延安弘行)

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