コラム・エッセイ
「大空」のつながり
翠流▼山口県周南市熊毛地区の三丘小の開校150周年記念式典の席上で、藤井律子市長に続いて厚東和彦教育長が祝辞を述べた。「み・つ・お」にちなんで子どもたちに呼びかける内容だった。
▼みつおの「み」は、皆さんの「み」。入学してから卒業するまで、保護者や地域の人など多くの人に学び、150年の歴史にはさらに多くの人がおられたと話した。
▼「つ」はつながりの「つ」。安田の糸あやつり人形など三丘小は地域の皆さんとしっかりとつながることで、伸び伸びと学校生活が送れていると説いた。
▼最後の「お」は大空の「お」。できればこの三丘で頑張ってほしいと願っているが、三丘に残らずに別の場所で頑張る時も三丘の人や地域を忘れず、三丘を誇りに思ってほしいと述べ「大空は三丘へとつながっている。大空を見上げて仲間とのつながりを感じてほしい。皆さんは大空でつながっています」と結んだ。
▼コロナ禍で同級生の顔を見ることもできないマスク生活が3年近くになり、ウクライナ戦争による物価高騰や平和が破られることへの不安もある。しかし、子どもたちは見事にその困難を乗り越え成長している。
▼オンライン授業は日常のことになり、タブレットを使いこなしての動画制作や研究発表、インターネットの情報収集、意見交換など、新たな経験も増えている。ITの活用で、大人の思惑を超えて進もうとしている子どもたち。「ふるさと」もこの子たちによって新たな時代を迎えるのかもしれない。
(延安弘行)
