コラム・エッセイ
今年はスマートシティ
翠流▼AIもIoTもまだまだこれからと思っていたが、最近、風向きが大きく変わってきているのではないか。9日に周南市などが開いた「スマートシティ推進シンポジウム」を取材してそう感じざるを得なかった。
▼情報技術活用の最先端で活躍している人たちをパネリストに迎え、群馬県前橋市のマイナンバーカード一枚で公共交通利用支援、医療・健康、災害対策に取り組む「前橋モデル」などの紹介があった。
▼同市でも「シャッター商店街」の全国的な代表例だった中心市街地の活性化事業が進行中で、事業をリードしているのは民間の団体なのだが、事業が情報技術と結びつくことで前例のないまちづくりが進んでいるらしい。
▼目標は利便性や生活の質の向上などだが、まず市内の事業が進展して成功例が生まれれば、システムを導入するだけだから、あっという間に全国に波及する可能性があるという指摘が印象に残った。
▼もちろん、実際の技術の導入には課題もある。わが社でも社内の連絡にプリントして配っている書類は今もある。市役所でも先日、市長部局と消防本部、上下水道局などの人事異動の発表様式を統一できないか、担当者に聞いてみたが「システムが違うから」と難しそうな返事だった。
▼それでも、マイナンバーカードの発行は連日、行列ができそうなほど市民が訪れている。今の時代、「できないことは何か」がわかれば「できる方法」は必ず見つかる。今年は生活が大きく変わる年になりそうだ。
(延安弘行)
