コラム・エッセイ
鹿野観光交流拠点施設
翠流▼山口県周南市の「鹿野観光交流拠点施設整備住民説明会」が15日にコアプラザかので開かれた。同施設は鹿野総合支所の移転後、跡地に建てる。一般市民を対象にした説明会はこれが最初。7月に第2回説明会を開いて交流拠点の素案を提示し、9月に最終案を決定。2024、25年に設計、26、27年に整備、28年度の供用開始を目指す。
▼説明会の参加者は53人。これまで、各団体の代表者などから意見を聞き、日除けの屋根ていどを整備する案や、鹿野産の木材を使った建物、癒やしの建物などさまざまな案が寄せられたという。
▼一部の住民と53人の説明会参加者に説明しただけで「市民の意見を聞いた」と言えるのだろうか。
▼15日の説明会の資料では、基本的な考え方として「『日常をときほぐす観光』の拠点となります。『まるごと図鑑になるまち・かの』を体感し、楽しんでいただくために、拠点にはさまざまな情報が集まり、訪れた人それぞれの目的に応じた回遊の拠点となる仕組みづくりや、鹿野ならではの地域資源を活用することが必要だと考えます」とある。
▼「日常をときほぐす観光」は市のスローガンだが、どれだけの市民が理解しているだろうか。名称は鹿野観光交流拠点だが、市全体の施設で、市外からの来訪も想定される。たくさんの人が訪れたいと思う施設へ、時間がかかっても鹿野地区はもちろん、観光関係者など市内外から幅広く意見を聞くことはできないのだろうか。
(延安弘行)
