コラム・エッセイ
「政治は動く」
翠流▼9日の山口県議選開票時は周南市の立憲民主党の戸倉多香子氏の事務所で取材していた。最下位当選の国民民主党の大内一也氏との票差はわずかに26票。まさに惜敗だった。非自民の議員が入れ替わる形となり、同市の議員は自民党2、公明党、国民民主党各1、無所属1となった。
▼戸倉氏は誰に敗れたのか。4位当選の自民党の坂本心次氏と戸倉氏の票差はちょうど500票。戸倉、大内氏が500票ずつ上積みしていれば、結果は自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党が各1、無所属が1となり、自民党支配の一角を崩すことになった。戸倉氏は大内氏ではなく、自民党を支える保守地盤に敗れたと見ることもできる。
▼全国的には日本維新の会の公認候補が奈良県で知事に当選するなど新たな動きがあった。「保守王国」といわれる山口県だが、過去をさかのぼれば保守系以外の国会議員も複数当選している。今回も「有権者の一票で政治は動く」と感じた選挙結果となった。
▼県議選の周南市区の投票率は2011年には52.07%だったが、15年は47.03%、19年は43.51%と下がり続けてきた。今回は40代の新人2人が出馬して低下の度合いは下がったが、上昇に転じさせることはできず40.84%だった。有権者数は11万5,300人だから12年で1万票が消えたことになる。
▼統一地方選の後半、周南市では市長、市議補選があり、周南市熊毛地域と下松市、光市では衆院山口2区の補選もある。市民の意志を投票によって示したい。
(延安弘行)
