コラム・エッセイ
助けを求めることも
翠流▼コロナ禍から抜け出し、今年の春は卒業式や入学式、入社式も以前のように取材できる場合が増えた。どの取材先でも希望と自信に満ちあふれる、頼もしい若者たちに出会えた。むしろ、堂々としすぎていて、そこに、もろさやあやうさを感じた。
▼素晴らしい能力ややる気を持つ若者が増えているが、一方で新しい生活の中で体調を崩したり、精神的に病む若者も少なくない。新人、新入生は周囲の期待に応えようと頑張る前に、まず基礎的な体力、気力などを養ってほしい。
▼周南市立になって2年目の周南公立大学の高田隆学長の式辞でも失敗を恐れずに挑戦するとともに「困難に遭遇した時に、ご家族も含めて人に助けを求めることは、知恵と勇気のある人の成功の秘訣です」と話した。
▼前進するためには、仲間や先輩や上司に弱音をはき、愚痴をこぼし、助けを求めることも良しとする柔軟性、しなやかさも時には必要になる。
▼学長は式辞の最後に「未来に向かって果敢にチャレンジし、自分たちの生きる社会を自分たちで変えてください」と述べ、アニメ映画の主題歌の歌詞の「新時代はこの未来だ」で締めくくった。
▼未来は結局、若い人たちの手の中にある。人生は思っているほど長くはないが、あせることはない。力を発揮する機会は次々に訪れる。ようやくマスクをはずせるようになった。元気なあいさつと笑顔の効果を体感することから新生活をスタートさせたい。
(延安弘行)
