コラム・エッセイ
未来への投資
翠流▼山口県周南市の徳山駅前図書館前の噴水。猛暑だった今年の夏は裸になって水浴びをする子どもたちで連日、にぎわっていた。猛暑でも夏休み中、コロナ禍もひと段落して子どもたちの元気な姿を街でもイベントでも見ることができ、わけもなく元気づけられた人も多かったのではないだろうか。
▼子ども食堂を開設する意義について、支援が必要な子どもたちが支援を受けられずに将来、非行、犯罪に走った場合と、支援することで十分な教育を受け、社会に役立つ人なった場合を考えれば、子ども食堂は目の前の子どもを支援するだけでなく、将来の社会に対する投資でもあると聞いて納得した覚えがある。
▼子どもたちの医療費、学校給食費などの負担軽減や、子育てへの給付金など子育て支援で全国の各市町が競い合っている。周南地域でも子どもたちやその家庭を対象にした施策を記事にすることは少なくない。そのたびに、同じ国に生まれたのに、地域によって支援に違いがあることこそ問題ではないかと思う。
▼子どもたちは生まれてくる地域を選ぶことができない。この国に生まれた子どもたちが社会に出るまで、衣食住と医療、学びの経費だけでも不安を感じなくてもいいようにできないものだろうか。
▼この国の、そして世界の未来を担うことになる子どもたちが、どこに生まれても、どこに住んでも明るい明日を信じることができるよう、「異次元」の子育てを目指すなら、まずは、人として生きていくためのお金の面だけでもどうにかしたい。
(延安弘行)
