2026年01月29日(木)

コラム・エッセイ

周南市の文化小ホール

翠流

▼周南市の藤井律子市長が8月に、市民館跡地に国の機関を集約するとともに「文化小ホール」の建設を表明した。来年11月までに基本構想・基本計画をまとめるための補正予算も組んだ。市議会は「周南市民館跡地の利活用に関する調査特別委員会」(古谷幸男委員長)を設置した。

▼「小ホール」というと、市内では学び・交流プラザや新南陽ふれあいセンターのホール、サンウイング熊毛、県周南総合庁舎のさくらホール、近隣ではスターピアくだまつの展示ホールや、光市民ホールの小ホールがある。

▼これらは多目的に使用でき、座席も光市民ホールを除いて出し入れが可能だが、周南市ではこれらよりワンランク上の「専門ホール」を建てて「市民文化を高める」という。

▼特別委員会の審議も傍聴したが、建設に反対している熊毛地区の吉安新太議員がインターネットで調べたホールの建設費を示したことと、演劇の経験がある細田憲司議員の質問が印象に残ったぐらいで、具体的なホールの姿は見えてこない。

▼執行部も企画課が担当で、音楽、演劇に最新の芸術表現もできる音響、照明も備えたホールにしたいという考えのようだが、誰が使う想定なのかもわからない。

▼全国に市町村や県が建てたホールだけでもどれだけあるのだろうか。それらを、建物だけでなく運営方法まで、まずは市自らが調査すべきではないのか。そのためにもまず、意欲ある職員を抜擢して専門の部署を作ってはどうだろうか。

(延安弘行)

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