コラム・エッセイ
夢を語る1年に
翠流▼今年は4月7日告示、14日投票の下松市長選に始まり、5月19日告示、26日開票の周南市議選、秋には11月13日に任期満了となる光市長、市議選がある。特に下松市の市長選は2004年の合併を争点にした選挙戦以後は4回連続して無投票だったが、今回は現職に続いて新人が出馬を表明した。
▼最近の地方選では、今、問題になっている人口減少や災害対策、デジタル化への対応などの公約が目立ち、長期的な産業振興や文化推進の訴えの声は大きくならない。
▼避けて通れない目の前の問題は大切だが、同時に50年、100年先を見通して今、何が必要かを論じることも政治家の役目となっている。
▼周南地域の工業の発展は周南市では明治時代の企業などの誘致、そして下松市では大正時代の実業家、久原房之助らによる大工業地域化計画に始まる。このころ、港を活かした工業地帯という道筋が示された。
▼戦後もその路線に沿って光市も合わせて周南地域は発展し、工業用水の確保のための水源開発、港湾整備、周南団地の建設などが次々に進められ、今もその延長線上にある。
▼しかし、日本全体の人口減少が進み、経済的にも米国、ロシア、中国やインドなどが力を持つ中、これから100年をどう生き抜くのか、どんな日本、周南地域を目指すのが政治家に問われている。このまちをどう変化させ、育てていくのか、大いに論じあう1年でありたい。
(延安弘行)
