コラム・エッセイ
生かしたい林忠彦賞
翠流▼林忠彦賞の受賞記念写真展が20日(土)から29日(月・祝)まで、周南市美術博物館で開かれ、今回の受賞者、奥山淳志さんも訪れる。これまで東京で開かれていた授賞式が今年は周南市の遠石会館で20日午後2時から開かれる。授賞式では選考委員長の大石芳野さんの講演会、21日午前10時半からは奥山さんのトークショーが写真展会場の市美術博物館である。
▼周南市出身で全国的に活躍した人は明治時代の軍人・政治家の児玉源太郎や英語教育の浅田栄次から最近では画家の宮崎進や尾崎正章、詩人のまど・みちおなど少なくないが、林忠彦賞を通じて毎年、周南市の名を全国に発信している点で、林忠彦は特筆すべき存在と言えそうだ。
▼授賞式が市内で開かれることで、受賞者や選考委員などと市民が接する機会も多くなる。日本の写真の三大賞の一つとなっているそうで、期間中、この写真展を目指して周南市を訪れる人も増えるかもしれない。
▼人口減少対策として周南市の魅力アップへ、市民館跡地への文化小ホール建設も計画されている。建物を造っただけで文化都市になれるわけではないが、時を同じくして、市役所では文化スポーツ課を再編して文化振興課が誕生した。
▼「写真の街」徳山を全国に知らしめるために林忠彦賞の存在は力強い。この賞を創設した先人に感謝するとともに、同賞を創設した文化振興財団だけにまかせるのではなく、市をあげて存分に生かしたい。
(延安弘行)
