2026年01月29日(木)

コラム・エッセイ

「本山神事」考

翠流

▼今年も山﨑八幡宮の秋祭りで「本山神事」が奉納された。この神事のテーマは「破壊と再生」だと勝手に思っている。山で集めたかずらで何日もかけて組み立てた山車に、潔斎した乗組員が乗り、当日は長い時間をかけ、120人もの引き手によって参道を進み、坂の上に引き上げられる。

▼坂の上でも同八幡宮の神様が移された鳳輦(ほうれん)との対面などの神事があり、最後に幕などを外した山車が坂の上から落とされ、御幣を求めて若者が殺到する。山車は壊れ、最後は解体されるが、御幣や神松を手にした人は幸せになるという。

▼参道を進む時は、鳥のくちばしのような被り物をした「シシ」が神様の威光によって倒され、生き返る場面もある。害鳥が生き返ることで心を改める様子を表し、五穀豊穣を願う仕草という。

▼四季がある国、日本では冬を経て春には多くの花が咲き、植物が芽生え、夏の暑さを経て秋には実りがもたらされるが、再び、冬が来る。同じ繰り返しのように見えるが、その間、人も暮らしぶりも少しずつ変わる。変わることによって継続する。

▼本山神事も、山車を作っては壊す、壊してはまた作るの繰り返しによって続いてきた。今年は山﨑八幡宮の宮司さんや、本山神事の保存会長も変わった。引き手など奉仕する人たちも交替がある。替わっても続くのではなく、替わることで引き継がれる。

▼日本の四季から生まれた神事。異常気象で四季の区別はわかりにくくなっているが、これからも続いていくことだろう。

(延安弘行)

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