コラム・エッセイ
鹿野と室積とアート
翠流▼周南3市の地図を開くと、最北端に位置している周南市鹿野、最南端の光市室積。鹿野は中国山地の農林業で栄えた地域、室積はかつて北前船も寄港した港町。町のなりたちも違う北と南の街でほぼ同時期にアートのイベントが開かれた。
▼鹿野地区では11月9日から12月1日(日)まで鹿野文化祭。1日は発表の部が午前10時から午後3時までコアプラザかので開かれ、地元の坂本良夫さんらの演劇「一度はおいでよ鹿野の里」や日本舞踊、空手、人形劇の発表があり、地域食堂の「ふらっと食堂」も開かれた。萩市の写真家、下瀬信雄さんの写真展や地域の住民、子どもたちの作品展もこの日まで開かれていた。
▼室積では11月30日(土)にむろづみアートFES。主催は室積で活動しているむろづみ空想計画舎、室積市場ん、七福アート。海商通りなどで、障害を持つ人の作品展やランタンづくりなどのワークショップがあり、秋の海商通りフェスタも同時開催した。
▼鹿野と室積に共通しているのが、地元が頑張っていること。鹿野文化祭も主催は周南文化協会だが、実行委員会が主管して地域の人たちが運営に奔走している。「自分たちの街は自分たちで守り、育てる」という気概が感じられる。
▼街のことを最も知り、将来を考えているのは地域に住み、働く人たちや、縁あって地域が好きになった市民。その活動のキーワードとしての「文化」、「アート」。これからの発展に注目したい。
(延安弘行)
