2026年08月24日(月)

コラム・エッセイ

第百六手「全国大会後の楽しみ②」

「碁」for it 小野慎吾

 前回は学生時代の「全国大会後の楽しみ①」を紹介しました。社会人になると囲碁との付き合い方も変わっていくものです。筆者も例外なく、会社員時代は囲碁大会に出場する機会自体が少なくなりました。それでも休みの日に囲碁大会があれば積極的に参加するほど囲碁が好きでした。

 全年齢対象のアマチュア全国大会は土・日に行われる事が多いため、自身が就職する条件として一番譲れない点は土・日が休みであり、最初に入社した会社は土・日が休みでした。休日出勤は稀にあるものの、全国大会がある日程とは被る事はなかったため、何とか社会人でも囲碁との両立は出来そうかなぁと思っていた記憶があります。

 20代前半の夢は「全年齢対象のアマチュア全国大会優勝」でした。40代になった今、その道中でその夢自体は何度か自身の力で叶えることが出来たのは幸運の限りです。仮に上記の夢を叶えてなかった場合、まだその夢を一番に追いかけていた事かと思います。

 20代前半の頃は全年齢対象のアマチュア全国大会での最高順位はベスト8だった様に記憶しています。危惧していたことが、最初に入社した会社に在籍時に起こります。

 突発的な休日出勤が日曜日にあり、その日曜日が全国大会の2日目と重なってしまいました。会社に調整をお願いしたものの、仮に全国大会の1日目を勝ち抜いたとしても、日曜日は戻って出勤は絶対であると言われました。※当たり前の話だと承知しています。

 当時、自身の囲碁の実力では2日目に残る事は至難の業でした。そのため、当時は確かに取るに足らない苦労だな…と思って土曜日の全国大会に挑みました。気楽に挑んだのが功を制したのか、その全国大会では勝ち上がり、2日目に残ることが出来る準々決勝戦(勝てば準決勝)まで進出しました。

 対戦相手は何度か対局した事がある方で、しかも勝った事がない人でした。気負わずに挑んだのが良かったのか、試合内容は自身でも信じられないくらい良い内容でした。終盤戦を迎える頃にはどちらが勝ってもおかしくないくらいの形勢になり、ここでハッとします。この対局をこれ以上頑張って勝っても、翌日は仕事のためどちらにしても辞退をしなければなりません。

 どうするか10分以上悩んだ後、囲碁で初めて勝っているかもしれないのに投了をしました。対戦相手からは「この対局はこの後、打っても私の方が少し良い」と言われましたが、後日研究した結果、形勢は互角でした。

 翌日の仕事は影響なくこなしましたが、自身の中で囲碁に対して冒涜をした気になりこの出来事は今でも引きずっています。その数年後、その対戦相手にリベンジが出来たのが自身では満足しています。(笑)

 表題の件と内容が少しかけ離れてしまい申し訳ありません。(汗)

 冒涜をしないよう「碁」for it(頑張る)!

教室での練習風景

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