コラム・エッセイ
No.11 9月19日 市内に目立つ日韓車販売店 帰国の途は“一人旅”に
ベトナムは今 コロナ禍を乗り越えて(9月16〜20日) 記者・IMAYA理事 山上 達也ベトナム戦争終結まで南北を隔てていたベンハイ川の橋の見学を終えて車に戻ったが、岩本功IMAYA理事長の姿がない。トイレにでも行っているのかと待っていたら「みんなに見てほしいところがあって待っていたんですよ」と、猛暑の中を息を切らせながら車に駆け寄って来た。
我々に見てほしいところとは、ベンハイ川にかかる橋の下と、戦勝記念館。とくに戦勝記念館は抗米救国闘争に功績のあった将軍の活躍を知ることができるという。しかし40度を超える暑さの中、また車の外に出る気がなかなか起きない。81歳の岩本理事長の元気さに、我々はもっと見習うべきだと言い聞かせるのが関の山だった。
ベンハイ川を後にして高速道路を南下し、2日ぶりにフエのロマンスホテルに着いた。ここで筆者は一行と別れて帰国の途につく。筆者以外の3人は今回のスタディーツアー第2部の首都ハノイでの活動が待っている。
フエからフバイ国際空港までは約15キロ、車で約30分。タクシーの手配をOGCDCのチャン・ティ・フォン・アンさんに相談したところ、アンさんの知人が自分の車で送ってくれることになった。
ベトナムでは一部だが、いまだに“いかさま”タクシーの被害報告があるという。だから現地の信頼できる知人に車を手配してもらうことの方が、かえって安全で安心なのだろう。
筆者を迎えに来てくれたのは米国製フォード車を運転する、筆者と同い年の58歳の男性。筆者同様、英語は少ししかできないようなので、アンさんから男性に行き先を再度説明してもらった。
ここからは岩本理事長一行と別れて“一人旅”が始まる。日本での再会を誓って握手を交わし、車の窓を開けて大きく手を振って出発した。岩本理事長一行は大きな拍手で見送ってくれる。まるで選挙戦の遊説みたいだ。
男性とはほとんど会話できない分、フエの街並みを車窓から観察できた。目立つのは「TOYOTA」「NISSAN」「SUBARU」「HYUNDAI」「KIA」など日韓の自動車メーカーの販売店だ。比較的新しい建物が多い。きっと販売が好調なのだろう。
空港に着くと筆者は男性に「お礼」に25万ドン(約1,300円)を渡した。アンさんに事前にお礼の額を相談しておいたのだ。市内から空港までのタクシー料金の相場は25万ドンで、それはガイドブック「地球の歩き方・ベトナム編」にも載っている。
筆者からの「お礼」なので、決して白タク行為ではない。男性も笑顔で受け取った。
フバイ国際空港では慣れない英語でホーチミン行き国内便の搭乗手続きをしたが、適当な英語でも何とかなるものだ。待合室にいても日本語はどこからも聞こえてこない。頼りになるのは自分自身の怪しい英語だけ。
すると係員がベトナム語で何かを大声で叫び出した。ポカンとしていると、近くにいたシンガポール国籍の中国人が「搭乗口が変更になりましたよ」と英語で教えてくれた。助かった。
ベンハイ川にかかるかつての南北境界線の橋
筆者と再会を約束するアンさん(左)
フバイ国際空港の待合ロビー
