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【光市】巧みな芸に拍手喝さい 周防猿まわし45周年公演が盛況 公演前日は市長室訪問
地域光市周防猿まわしの会のデビュー45周年記念ふるさと公演が2、3両日、山口県光市浅江7丁目の猿まわし小劇場で開かれた。息の合った芸を披露した計5回の公演は、家族連れなど約500人を魅了した。
5代目チョロ松、QたろうJr 元気いっぱい
千年の歴史を持つという猿まわしは1963年に全国でいったん途絶えたが、77年に光市議でもあった故村崎義正さん(1933―90)を中心に結成した同会が調教法を確立した。78年9月に島田で開かれた「5万人虹の祭典」で復活公演を実現し、2004年には同市の無形民俗文化財に指定されている。
現在は義正さんの長男の與一(よいち)さん(68)が会長。山梨県富士河口湖町と熊本県南阿蘇村に常設劇場を持っている。
公演の前日の1日には猿の「5代目チョロ松」と村崎五郎さんのコンビと、猿の「QたろうJr」と吉村順平さんのコンビとともに市役所を訪問し、市川熙市長や伊藤幸子教育長にあいさつをした。
市長室での猿は、応接机を前にパイプ椅子にお行儀よく座り、五郎さんや順平さんに出されたコーヒーのカップをのぞき込むなど興味津々。好物のカルピスウオーターをぐいぐい飲んでいた。
市担当者によると、市長室を猿が訪問したのは初めてという。
村崎会長「地震、コロナに負けず45年」
2日は開演前に村崎会長が「猿まわしは熊本地震やコロナにも負けず、皆様のご支援で45年がたちました」とあいさつし、市川市長も祝辞を述べた。
会場は各回とも満席で、広島県から来た人もいたほど。猿はハードジャンプや玉乗り、高跳び、輪くぐり、竹馬、刀を持つパフォーマンスなど多彩な芸を巧みに披露し、笑いと拍手が鳴り響いた。