2026年06月18日(木)

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地域 : 下松市のニュース

【下松】笠戸島にコミュニティバス導入 来年10月・人口減の中で高齢者の足を確保

  • 防長交通の笠戸深浦行き路線バスを利用する高齢者(16日・笠戸本浦バス停)

 下松市は来年10月から笠戸島全域でコミュニティバスの運行を始める。市は来年1月に公募型プロポーザル審査委員会(10人)を開いてバス運行の事業者を選定し、住民への周知や車両購入などの準備を進める。これに伴い、1970年の笠戸大橋の架橋から56年間続いてきた島内を走る防長交通㈱の路線バスは、来年9月で姿を消すことになる。

(山上達也)

「予約」に抵抗多く、乗降自由のバスに

 島内では人口の減少に伴ってバスの利用客も減り、市は防長交通に補助金を出して路線維持に努めてきた。一方で高齢者の移動手段の確保は避けて通れない課題で、市は昨年、デマンドタクシーの実証実験を展開したが、予約が必要なことに抵抗感を持つ高齢者が多いことがわかり、市は予約不要で乗降自由なコミュニティバスを運行することにした。

 市が市議会12月定例会の議案質疑で示した説明によると、下松駅と同島最南端の深浦のまでの間を1日2往復▽周南記念病院から下松駅経由で深浦までを1日3往復運行し、日曜、祝日、年末年始は運休する。一部区間ではバス停以外でも乗降可能なフリー乗降区間を設ける。

 車両は10人乗りのワンボックスカーで、米川地区を走るコミュニティバス「米泉号」と同じタイプ。運賃は島内―下松駅200円▽島内―高砂町―周南記念病院は300円を予定している。

利用者「高齢者バス券も使えるように」

 コミュニティバスの導入について、住民の反応はさまざま。笠戸島自治会連合協議会の岩本信行会長(70)は「市の尽力には感謝したい。今後は島内の住民にどう周知していくかが課題。導入後も利用者の声を参考に少しづつ改善をお願いしたい」と話す。

 16日に本浦バス停で下車した70代の女性は「運賃が今より高くならないことを願っている。高齢者用のバス・タクシー利用助成券も、今まで通り使えるようにしてほしい」と注文をつけた。

 市の高齢者向けバス・タクシー助成事業は70歳以上の市民を対象に200円の助成券を最大60枚交付するもので、高齢者に好評。市は今後も続ける考えを示している。

 市企画財政部の中山昇部長は「島民の皆さんの足の確保をどうしたらいいかを検討してきた。島民の皆さんにとって利便性のいいものになるように、円滑な導入に努めたい」と話している。

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