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政治 : 下松市のニュース
【下松市】笠戸島ハイツ跡地は高級リゾートホテル 高山石油ガス㈱が「民設民営」で
政治下松市総投資額13億円、2026年オープン
下松市は4日、市有地の旧笠戸島ハイツ跡地の活用事業公募型プロポーザルの優先交渉権者に、同市平田の高山石油ガス㈱(松本真一良社長)を選定したことを発表した。同社はここに高級リゾートホテルを建設し、2026年のグランドオープンを目指す。総投資額は約13億円。
敷地面積は1万4752.3平方メートルで、県道笠戸島線に面している。優先交渉権者に応募したのは同社のみ。
同社によると同施設はホテルエリアと商業エリアで構成。ホテルは木造平屋建てで、全室オーシャンビューで個室露天ぶろ付きの客室を30室設け、レストラン、エステ、展望台も整備する。
商業エリアはショップやカフェ機能、キッチン付きレンタルスペースの整備や、マルシェなど定期的なイベントの開催で地域住民の交流拠点の役割を果たし、島内周遊の促進を図るコンシェルジュデスクを配置する。サウナ、キッチンカー、テラス席スペースも確保して盛り上げる。
ホテルなど施設経営のノウハウは、瀬戸内7県の観光プロモーションやマーケティングを手がけている一般社団法人せとうち観光推進機構の「せとうちDMO」が提供する。
同社は今後、年内に市と基本協定を締結して計画を具体化する。社内では社長室に設けた事業開発室がこの案件を担当しており、松本社長直轄で取り組みを進めている。
土地は市からの借地で、建物の建設と運営は同社による「民設民営」で進めていく。市全体の活性化に向けた期待も大きく、市企画財政部の中山昇財政課長は「笠戸島を核とした市全体のにぎわいの創出が大いに期待できる」と歓迎している。