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政治 : 下松市のニュース
【下松市】産・官・民で「オールくだまつ」を 3選国井氏が初登庁、職員に訓示
政治下松市14日投票の下松市長選で3選を果たした国井益雄市長(74)は15日、市役所に初登庁し、玄関では職員や市議、支持者ら約100人が拍手と歓声で迎えた。国井市長は「産・官・民の“オールくだまつ”で行政を遅滞なく進めていこう」と職員に訓示した。
職員への評価に「勝利の手ごたえ感じた」
国井市長の3期目の任期は25日から4年間だが、この日、任期開始を待たずに2期目のスタートを切った。玄関では職員から花束を受け取り、職員や市議、支持者らと笑顔で握手を交わした。
職員への訓示で国井市長は「選挙期間中、職員への感謝の言葉を多くの市民からお聞きし“この選挙は勝てたな”と手ごたえを感じた。相手候補が“行政がストップしている”などと発言したが、これは職員の皆さんへのものではなく、私への攻撃。安心して自信を持って仕事を進めてほしい」と述べた。
さらに「市政の役割は市民の安全と安心を確保すること。人口減少に歯止めをかけるため、子どもを大切にする取り組み▽企業誘致を含めた活気あるまちづくり▽高齢者の交通手段の確保や健康づくりに努めていく。各部署で連携して取り組んでほしい」と求めた。
井川氏出馬には「寝首を掻かれた気持ち」
続いて開かれた記者会見で「3期目になるが、今回は選挙を戦った上での当選であり、気持ちは(過去2回の無投票当選とは)全く違う。新たな気持ちで下松市の行政のかじ取りを担う責任を、改めて感じている」と気持ちを述べた。
国井市長を後継指名した故井川成正前市長の長女の明美氏が対立候補になったことについて、記者から「信じていた人に寝首を掻かれた、本能寺の変のような心境か」と聞かれた国井市長は「うまい表現ですね。まさにそんな感じです。何があってこんな(選挙の)構図になったのか、心当たりはない。あったら教えてほしい」と述べた。
さらに「私の後援会はもともと前市長に作ってもらったもの。明美氏の出馬で、後援会という“城”をごっそり持っていかれた気分になり、裸の王様になった気持ちに陥った」と、明美氏が出馬表明をした1月下旬の心境を振り返っていた。