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政治 : 下松市のニュース
[下松市議会]定数2減、僅差で可決 来春市議選から定数18に
政治下松市下松市議会の9月定例会は25日に最終本会議を開き、この日に議員提案された議員定数削減の条例改正案が賛成10、反対8で可決された。これによって同市議会の定数は現在の20から2減の18になり、来年4月の任期満了による市議選から適用される。
(山上達也)
討論では賛成6人、反対5人が意見陳述
この日は企画総務委員会に付託していた一般会計補正予算案を可決した後、議員定数調査特別委員会(8人)の金藤哲夫委員長が11回にわたる特別委の審議結果と、委員長を除く7人の採決で、賛成4、反対3だったことなどを報告。議員2人からの質問に金藤委員長が答弁した。
続いて定数2減の条例改正案を提出者の金藤議員が提案し、討論では賛成6人、反対5人が意見を述べた。賛成者は、人口が減少傾向に転じていることや市民アンケートで削減の声が多かったこと▽反対者は、削減によって行政のチェック機能が弱まることや、選挙時に当選ラインが上がることで新人に不利になることを指摘した。
2大会派は賛否バラバラ、ねじれ現象に
採決では最大会派の新生クラブ(7人)と第2会派の政友・鐵の会(6人)の会派内で賛否がバラバラになり、新生クラブは採決に加わらない永田憲男議長を除く6人のうち4人が反対に回り、賛成は2人のみ。一方で政友・鐵の会は逆に6人中4人が賛成、2人が反対という会派を超えたねじれ現象が浮き彫りになった。
同市議会で定数が削減されたのは、2010年に定数24を4減の20にして以来。採決が2人差という薄氷の可決であったことや、2大会派の賛否が入り乱れたことで、今後の議会運営に課題を投げかける結果になった。
永田議長は閉会後、本紙などの取材に「市民に信頼される議会活動のあり方を、議案の審議を通じて議員全員で再認識できたのではないか」と話していた。
下松市議会 議員定数削減議案に対する討論の要旨(発言順)
賛成意見
浅本 輝明議員(政友・鐵の会)
今後の人口減少、本市財政の指標状況、経費節減を柱とした行財政改革にかんがみ、議会も何らかの行動を起こすべきだ。市民の民意を勘案して賛成する。この行動で県民、国民に範を示したい。
柳瀬 秀明議員(公明党)
市民団体や市民アンケートの回答者約6割からの定数削減の声と内容を真摯に受け止めて賛成する。私たちも議員力、政策力を高めて、議員活動のより一層の発信を進めていくことが必要だ。
木原 愛子議員(無所属)
アンケートの回答は市民が今後の市議会に期待を込めて答えていただいたもの。議員は市民の声に耳を傾ける立場であり、声に寄り添う必要がある。民意を最優先し、市民目線で賛成する。
山根 栄子議員(政友・鐵の会)
18議員になっても、議員一人ひとりが市民に寄り添った活動をしていけば十分に市民の声を吸い上げられる。定数削減は持続可能なまちづくりを見据えた際に避けて通れない改革だ。賛成する。
松尾 一生議員(新生クラブ)
議員の身分に関することは市民の意見に虚心坦懐に、明鏡止水の心境で向き合うべきだ。今日を限りに市民から圧倒的な勢いで下松の議員はよく頑張っていると言われるようにしよう。賛成する。
磯部 孝義議員(新生クラブ)
特別委の審議が進めば進むほど現状の定数20でいいのか疑問を持った。議会の現状、人口減少、市民感情を総合的に判断し、議会活動が実践できるキリギリの数字が定数18と考え、賛成する。
反対意見
三浦 徹也議員(新生クラブ)
定数削減は市民の声を市政に反映させる機会を狭め、少数意見や地域の声が埋もれやすくなり、議会の多様性を損なうことにつながる。行政へのチェック機能が弱まりかねず、反対する。
斉藤マリ子議員(無所属)
アンケートに寄せられた市民の厳しい回答を見て恥ずかしく、反省せねばと思った。これを機に市議同士が連携し、議会の明朗化を進めるべきだ。定数削減は必要ではないと考え、反対する。
田上 茂好議員(日本共産党)
市民の議員に対する不信感から「議員を減らせ」という声になるのではないか。定数を削減しても市民の不信感は解消しない。問われているのは一人ひとりの議員活動の充実だ。削減に反対する。
森 良介議員(新生クラブ)
定数が減ると当選のハードルが上がり、組織票を持つ現職議員が有利になる。優れた能力を持った新人の間口を閉ざし、年齢構成の変化が望めない。削減のタイミングは今ではなく、反対する。
近藤 康夫議員(政友・鐵の会)
定数18の市は全国的には平均3万4千人程度の市。10年後も5万人台を割らない本市には少ない。定数を削減すると市民と行政を結ぶパイプが細る。現状を維持すべきだと考え、反対する。
