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経済 : 光市のニュース
【山口県】中国ジェイアールバス㈱ 公共交通計画推進に影響懸念 来年3月末で路線バス撤退か
経済光市スクールバス、ぐるりんバスどうなる?
中国ジェイアールバス(酒井俊臣社長、本社・広島市南区)は、来年3月末で山口県光市と下松市の路線バスを廃止する方針を固めた。8月7日(月)にも正式発表する見通しだが、市や市議会がどう受け止めるかや、現バス路線の廃止後の扱い、付属光小中学校の児童生徒のスクールバス、子会社の西日本バスネットサービス㈱が運行する市コミュニティバス「ひかりぐるりんバス」の今後など、詳細な方針が注目される。(山上達也)
路線廃止後、防長交通に移管のケースも
中国ジェイアールバスは現在、県内で光市、下松市の「光線」▽山口市の一部と美祢市の秋吉台、秋芳洞周辺の「防長線」の2系統の路線バスを持つ。かつては県内に多くの路線があったが撤退し、2007年に撤退した周防大島町の「大島線」のように、路線を防長交通に全面移管したケースも多い。
光線の前身は戦前に光駅と室積を結んで運行が始まった「鉄道省営バス」で、以後、国鉄バスを経て、現在の中国ジェイアールバスによる営業に変わってきた。国鉄バス時代は室積に「自動車駅」の室積駅が開設され、乗車券や定期券だけでなく、鉄道の特急券や指定席券、グリーン券の発券も扱い、一般の鉄道駅と同等の営業を展開していた。しかし2002年に閉鎖され、跡には一般のバス停があるのみになった。
市、市議会の対応に注目
虹ケ浜の国道沿いに国鉄バス時代からあった中国ジェイアールバス「周防支所」は、現在は海岸寄りの市道に移転し「周防営業所」に改称した。光駅を拠点に室積方面と下松タウンセンター方面に路線バスを走らせている。このほか前述のスクールバスの運行や、子会社による「ひかりぐるりんバス」の運行も手掛けている。
市は地域公共交通計画を昨年3月に策定して、2026年度までの5年間で公共交通の充実を目指している。その最中での中国ジェイアールバスの路線バス撤退による影響は決して少なくなく、市や市議会のしっかりした対応が求められる。
中国ジェイアールバス㈱は24日前後に市など関係先に対して路線バス撤退を伝えた模様だ。同社総務課は25日、光市と下松市からの路線バス撤退について本紙の取材に「何も聞いていない」と答えたが、複数の関係者は「市政推進に与える影響をどう小さくするか、しっかり考えないといけない」と話していた。
