2025年04月23日(水)

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地域 : 光市のニュース

【光市】受け皿整備に向け意見交換 吹奏楽部の検討部会設置の方針

 放課後にスポーツや文化活動に励む中学校の部活動が地域のクラブに移行する改革が進められている。

 2026年度には休日・平日を問わず部活動を「地域クラブ」へ全面移行するとしている光市の「第2回光市中学校部活動改革推進協議会 文化芸術活動推進部会」が7月25日、市教育委員会の2階会議室で開かれた。

団体登録数伸ばせるか?地域移行小.jpg

 今年3月上旬に地域クラブの登録団体募集を始めた同市。この日時点での登録状況はスポーツ団体が14、文化芸術団体が8、ボーイスカウトや手芸などそのほかの団体が6で合計28団体。7月5日時点の登録数25団体から、約1カ月で3件増えた。

 文化芸術部門は男声や混声などの合唱が4団体のほか、短歌、華道、水墨画、写真が各1団体ずつ登録。「受け皿があまり増えていないのでは」という市教委の国広公平文化・社会教育課長からの問いに、事務局は「文化協会の総会などで話し、個別訪問で掘り起こしをしている。プログラミングや和太鼓の団体などにあたりながら増やしていく予定」と回答した。

 同市では現在も活動している団体に受け皿となってもらうように進める方針。意欲がある指導者の公認指導者資格取得に係る費用を補助する「光市公認指導者資格取得経費補助金」を設けて、受け皿となる団体の増加を図っている。補助額の上限は1人1回5万円。

「吹奏楽続けたい」の声も課題山積

 様々な課題がある中、特に注目されているのが吹奏楽の取扱い。今年度、同市内では58人の中学生が吹奏楽部で活動している。

 既存団体がどの程度練習指導に対応できるのか、大きな音が出る楽器の練習場所は確保できるのか、楽器や楽譜の確保についてなど課題は大きい。

 同市を中心に活動するひかり吹奏楽団からは「指導者となり得る人は本業などで平日は対応が難しく、土日に楽器奏法の指導であればできる。音楽を作るのは難しいのではないか」という意見が出ているという。

 この日は吹奏楽の地域移行に向けて、新たに吹奏楽検討部会の設置の方針を定めた。今後はひかり吹奏楽団代表者や各中学校の吹奏楽部顧問らが、視野を広げて可能性を模索していく。

求められるスピード感

 PTAは「保護者には“部活がなくなる”“クラブチームに所属する”という情報だけが伝わっている。共働き夫婦も多い中、子どもが入りたいと希望した際に、送迎をどうするかなど具体的な相談ができない」と指摘。登録団体の情報提供や、スピード感を上げることの必要性を訴えた。

 同市では小学6年になる段階で職員が出向き、地域移行の現状や登録団体について説明会を開く。今年3月にはリーフレットを作成して全児童に配布した。一方で、いまだ不透明なことも多く、未来の話なだけに現実味を持って捉えにくいことも課題のひとつと言える。

 この日はそのほかに活動団体が加入する保険、コンクール出場、登録要件、野球チームの登録がないことなどについても意見を交換した。

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